●野菜・果物は「ジュースだと逆効果」
野菜や果物はがんの予防に有効ですが、ジュースなどの加工品には注意が必要です。
フルーツジュースは2型糖尿病のリスクを高めます。糖尿病は膵臓がんと肝臓がんのリスクを2倍、大腸がんのリスクを1.4倍に高めます。野菜ジュースも、がん予防効果は生食ほど期待できない可能性が指摘されています。
●「サプリで栄養補給」の落とし穴
緑黄色野菜に多く含まれているβカロテンもがん予防に効果的ですが、サプリとして服用すると、逆に肺がんのリスクが上昇するという研究結果があります。
同じくナッツ類もリスクを減らすことが分かっていますが、ナッツ類に多く含まれるビタミンEのサプリを摂りすぎると死亡率が高まります。
●コーヒーは「1日5杯以上」
コーヒーを1日5杯以上飲む人は、肝臓がんのリスクが4分の1に低下するとの研究があります。宮城県の約3万9000人を対象にした調査でも、コーヒーを飲む人は、口腔、咽頭、食道がんのリスクが5割程度低くなっています。私のような酒好きにも朗報ですので、ブラックで1日5杯は飲んでいます。
※週刊ポスト2020年2月7日号