「とくに『胸部圧迫感』は通常の風邪では出ない症状です。新型コロナウイルスは、気道の中でも、声帯から気管を経て肺にかけての下気道で増殖し、胸部圧迫感や呼吸困難などの症状が引き起こされると考えられます」

 逆に、新型コロナウイルスでは見られない症状も分かってきたという。

「新型コロナウイルスは主に下気道で増殖すると考えられるが、逆に上気道(鼻腔、咽頭、喉頭)の症状である鼻水、くしゃみ、鼻づまり、喉の痛みなどの症状は少ないと見られます」

 こうした初期症状の知識を踏まえたうえで、感染が疑われる場合には、厚労省が「事前に医療機関に連絡を入れた上で、マスクを着用して受診することが望ましい」と呼びかけている。

※週刊ポスト2020年2月14日号

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