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2020.02.06 07:00  週刊ポスト

新型肺炎 中国人「医療検査ツアー」受け入れ病院の周章狼狽

政府チャーター機で帰国した中国・武漢市在留の日本人を乗せたバス(時事通信フォト)

 近年、中国人観光客の「医療ツーリズム」が人気を博している。日本の医療機関での最新検査を求める富裕層を対象に、医療ツアーを組む観光業者は多い。

 今回の新型コロナウイルス騒動で、医療現場にも混乱が起きているようだ。毎月150人以上の中国人を日本の病院に斡旋する仲介業の男性が明かす。

「病院によって対応は様々ですが、感染が拡大し始めた頃から“しばらく武漢の居住者や渡航歴のある人の受け入れは控えたい”と相談してくる病院もありました。医療ツーリズムの中国人団体客と居合わせた通院者が“ウイルス感染者いたらどうするんだ!”とパニックに陥る事態も想定されるため、事前にツアーそのものを見直す判断になったようです」

 一方、関東地方の病院で医療事務に従事する女性はこう明かした。

「万が一、ツアー客の中に感染者がいた場合、感染症の専門医ではない検査医では初期症状を見抜けなかったり、適切な処置ができない可能性があります。

 院内でも議論になりましたが、現在のところは中国政府が団体客の渡航禁止を決定したので、予約をキャンセルする客が多く事なきを得ました。病院の経営には相当な痛手だとは思いますが、もし院内に感染者が出ると取り返しがつかないので安堵しています」

 たとえ医療機関といえど、今回は不測の事態だったようだ。

※週刊ポスト2020年2月14日号

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