ビジネス

新聞・テレビが五輪関連事業を受注 報道機関としてどうか

メダルに群がる報道陣(時事通信フォト)

 五輪関連の特番や特集企画が連日のように組まれ、新聞・テレビでは早くもお祭りムードが始まっているが、見落とされているのが、会計検査院が1兆600億円に上ると指摘した五輪関連経費の膨張ぶりである。

 なぜ新聞・テレビはこの問題から目を背けるのか。

 本誌1月17・24日号では、外務省が東京五輪に向けた「文化芸術交流事業」として、日本のテレビ番組を海外に売り込むための「共同制作費用」を所管の国際交流基金を通じてテレビ局に拠出していることを取り上げた。テレビ朝日の人気医療ドラマ『ドクターX』の英語吹き替え版共同制作に4200万円(2015年)、NHKの朝ドラ『ごちそうさん』の英語・スペイン語共同制作に1億3100万円(2018年)といった具合である。

 新聞のほうがもっと分かりやすい。

 朝日、読売、日経、毎日の4社は東京五輪のオフィシャルパートナーとなっている。本来、五輪スポンサーは「一業種一社」が原則だが、「特例として複数の新聞社が共存することとなりました」(五輪公式HPの説明)とのこと。

「パートナー」としての仕事は多岐にわたる。朝日はパラリンピック競技の教員向け研修会を全国各地で開催し、2017年に1460万円、翌2018年にも1000万円を文科省から委託事業費として得ている。さらに朝日は国内外の高校生が日本文化を学び、新たな魅力を発信する「高校生日本文化大使」も文化庁から1800万円で受託していた(2018年)。

関連記事

トピックス

モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁/時事通信)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト