2月9日にフランスで行われたグランドスラム・パリにおいて、ロンドンとリオの100kg超級を制し、世界の柔道界に“絶対王者”として君臨してきたテディ・リネール(30)が日本人の影浦心(24)に敗れる波瀾があった。衰えの目立つリネールに代わって、油の乗りきった大野こそ絶対王者の称号に相応しい。
柔道男子73kg級は、7月27日の月曜日に行われる。地元開催の五輪舞台に向け、男子では野村忠宏以来となる2連覇の期待が高まるが、大野はあくまで東京五輪を柔道人生の「通過点」としか考えていないという。
柔道家であり、求道者。それが大野将平というアスリートである。