ライフ

胃カメラと大腸カメラ どこで検査するかで「つらさ」も違う

画像も数値も「読み解く医師」によって結果が変わる(写真/GettyImages)

 検査を受けた経験のある人からは“苦しい”“つらい”という声が多く聞こえてくる「胃カメラ」と「大腸カメラ」。体内に内視鏡という“異物”を入れるため、CTやMRIなどと比べても、人によっては拒否反応を示すケースが少なくない。

 ただ、同じ胃がんを発見するための検査でも、多くの専門家がバリウム検査と比べて胃カメラによる発見率が高いことを強調する。同様に大腸がんを調べる上でも、定期健診などで一般的な便潜血法より大腸カメラの優位性が指摘されている。

「つらさ」だけを理由に、精度の高い検査を忌避することで、早期発見のチャンスが失われ、命の危機につながるケースも起こりうる。

 そこで知っておきたいのは、検査の“つらさ”も「どこで受けるか」によって変わってくるケースがあることだ。

 胃カメラによる検査を実施する医療機関によっては、口からではなく鼻からより細いカメラを挿入する「経鼻内視鏡」を用意しているところや、検査に際して「睡眠薬(鎮静剤)」を用いるところがある。マールクリニック横須賀院長の水野靖大医師が解説する。

「胃の内視鏡検査の苦しさを軽減する上では現在、主にこの2つのアプローチがあります。まず1つめの『経鼻内視鏡』の場合、舌の奥の部分を刺激することがないので、“オエッ”という嘔吐感を軽減できます。

 ただし、鼻が痛むことや、『送気』によるお腹の張りは出ることがある。胃の襞の間にがんが隠れていないかを確認するために送気は必須です。また、内視鏡が細い分、口からのものに比べると画質が悪くなります」

 そのため、水野氏のクリニックでは「睡眠薬」の使用を推奨しているという。

関連キーワード

関連記事

トピックス

公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
立花孝志容疑者(左)と斎藤元彦・兵庫県知事(写真/共同通信社)
【N党党首・立花孝志容疑者が逮捕】斎藤元彦・兵庫県知事“2馬力選挙”の責任の行方は? PR会社は嫌疑不十分で不起訴 「県議会が追及に動くのは難しい」の見方も
週刊ポスト
黒島結菜(事務所HPより)
《いまだ続く朝ドラの影響》黒島結菜、3年ぶりドラマ復帰 苦境に立たされる今、求められる『ちむどんどん』のイメージ払拭と演技の課題 
NEWSポストセブン
公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けたイザベル・デール被告(23)(Facebookより)
「私だけを欲しがってるの知ってる」「ammaazzzeeeingggggg」英・囚人2名と“コッソリ関係”した美人刑務官(23)が有罪、監獄で繰り広げられた“愛憎劇”【全英がザワついた事件に決着】
NEWSポストセブン
NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の打ち上げに参加したベッキー
《ザックリ背面ジッパーつきドレス着用》ベッキー、大河ドラマの打ち上げに際立つ服装で参加して関係者と話し込む「充実した日々」
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
NEWSポストセブン