国内

新型コロナ予防策、カラオケしない・持病あっても通院しない

出勤時間をずらすだけでも、感染リスクは減る(写真/アフロ)

 世界中で拡大する新型コロナウイルスは、「濃厚接触」で感染する。1~1.5mの至近距離で30分以上過ごすことが接触の目安となる。感染症に詳しい医療ガバナンス研究所理事長の上昌広さんが説明する。

「根本的な対策は、少しでも人との接触を減らすことです。家から一歩も出ないのがベストですが、会社や学校を休めない場合は、時間をずらして満員電車を避けるだけでかなり違います」

 感染者が多く出たクルーズ船や屋形船も密室だった。

「ジムや混雑しているレストラン、塾の教室なども避けるべきです。特にいちばん危険だといわれるのがカラオケです。密室状態でありながら、歌うことによって、つばなどで飛沫感染が起こりやすい。特にマイクは、不特定多数のつばが付着するので、最悪の感染源といわれています」(医療ジャーナリスト)

◆手で顔をかいてはいけない

 感染者がくしゃみや咳を押さえた手で、電車やバスのつり革、ドアノブを触れるとウイルスがつく。そのウイルスに触れると「接触感染」する。

「いまは花粉症の季節とあって、目をかいてしまう人が多い。有効なのが度が入っていない『だてメガネ』。不用意に目をかいてしまいそうな場合も、だてメガネをかけていれば、直接触れず、飛沫感染の予防になります」(前出・医療ジャーナリスト)

 人混みでは、100円ショップで売っている「手袋」も効果的。目や鼻を直接触る機会が激減する。手袋は煮沸消毒すれば何度でも使える。

◆持病のある高齢者でも通院させてはいけない

 新型コロナウイルスは、糖尿病や心臓病など持病のある高齢者ほど感染リスクが高い。

「高齢者は極力、家から出ることを避けてほしい。特に人口密度の高い都会に出るのを避けた方がいい。不特定多数の人との接触がどうしても多くなり、感染爆発の引き金になります」(全国紙社会部記者)

◆病院と高齢者施設は行ってはいけない

 千葉在住で感染が発覚したサラリーマンは発熱があり、県内の3か所の医療機関を受診したが新型コロナウイルスの検査を受けることができず、待合室で待たされていた。その間、公共交通機関も利用しており、その後、4か所目の医療機関で陽性が発覚した。

「検査キットが充実していない現在、病院の待合室には症状が出ていない感染者がいると考えるべき。また、ご家族が高齢者施設にいるかたは、施設を訪れるのを避けるべきです。高齢者は持病のある人が多いので、感染すると重症化しやすく、集団感染になる可能性があります」(前出・医療ジャーナリスト)

関連記事

トピックス

(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
小説「ロリータ」からの引用か(Aでメイン、民主党資料より)
《女性たちの胸元、足、腰に書き込まれた文字の不気味…》10代少女らが被害を受けた闇深い人身売買事件で写真公開 米・心理学者が分析する“嫌悪される理由”とは
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン