光沢のあるスリーピーススーツを着込み、迫力のある険しい表情でブラインドをのぞき込む――。昭和の大スター・石原裕次郎さんのモノマネで知られるお笑い芸人のゆうたろう(50才)が、なんと占い師として熱い注目を集めている。占いを始めたきっかけや占いを通じて伝えたいことについて、本人が語った。
――モノマネ芸人としてのイメージが強いのですが、なぜ占いを始めたのでしょう?
ゆうたろう:ぼくが生まれ育ったのは、霊験あらたかな成田山新勝寺のある千葉県成田市で、ぼくの周りには僧侶や霊能者等のかたたちがたくさんいらっしゃいました。そのためかぼくも“霊感体質”で、子供のころから霊的なものが見えたり、火の玉に追いかけられたりしたこともあります。そして不思議と“ちょっと先がわかる”こともありました。
例えば、友人が恋人とどうなるかというのも“感じる”んですが、ぼくが突然「その彼女はやめとけよ」なんて忠告したら、友人は「根拠もないくせに!」と怒りますよね。実際に揉めたこともありました。
――せっかくの忠告も、受け入れられなければ意味がない。
ゆうたろう:そのころに出会ったのがタロット占いです。いとこが40年ほど前にテレビでも人気の占い師だったのですが、その関係で知り合った占いのお師匠さんに「占いをやってみたら?」と言われました。それで17才くらいからタロット占いを始めたんです。
友人にアドバイスするときには「タロットカードがそう言ってるよ」とフィルターを通すことで素直に聞いてくれて、揉めなくなりました。そして、しばらくして「お前の占いどおりだったよ」と言われることが非常に多かったんです。そんな経緯で、プライベートではずっとタロットカードを使ったリーディングをしていました。
――芸能界では以前から「ガチで当たる」と評判だったとか。
ゆうたろう:お笑い芸人のミラクルひかるさん、元SKE48の加藤智子さん、歌手の松原のぶえさん、夏川りみさん、城之内早苗さん、女優の児島美ゆきさん、とある力士のかたなど、楽屋でよくタロットで占っていました。そこからよく当たると噂になったようで、昨年末、ファッション誌に占い師として紹介されてから一気に広がりました。
――そこから占い師としても正式に活動をすることに。
ゆうたろう:実は昨年の半ばころから別名義で電話鑑定をしていたんです。ぼくは真剣に相談を聞いてリーディングをしますが、ゆうたろうと名前を出すとお笑い芸人という色眼鏡で見られてしまうし、逆に真剣な顔を見せることでお笑いとしてウケなくなるかもしれない。でもすでに評判が知られているので、今年からは予約限定でゆうたろうとしても占いを受けています。もちろん名を伏せての電話鑑定も続けています。
――もう一つのお名前は?