出演先として真っ先に挙げられるのがNHK。稲垣さんは朝ドラに出演しているほか、『不可避研究中』のMCを務めていますし、草なぎさんは『ブラタモリ』のナレーションを務めている上に、『草なぎ剛の“ニュースな街に住んでみた!”』などの単発番組にも出演していますし、香取さんも大河ドラマ『新選組!』の主演を務めた縁があります。もともとNHKは朝ドラや大河ドラマだけでなく、不定期放送、深夜、BSプレミアムなどとドラマ枠が豊富なだけに起用の可能性は高いでしょう。

 また、草なぎさんにとってカンテレは、忘れてはいけない特別な存在。初主演ドラマ『いいひと。』、代表作である『僕シリーズ』、最後の連ドラとなっている『嘘の戦争』らを手がけたカンテレとの関係性は深く、草なぎさんとスタッフ、双方の思い入れは相当なものがあるようです。カンテレの手がける火曜21時台のドラマ枠が低迷する中、草なぎさんの主演作は起爆剤となりうるだけに、関係者は模索を続けるでしょう。

 ただ、ジャニーズ事務所の若手タレントを積極起用しているテレビ局もあり、彼らと新しい地図との共演には、まだ超えなくてはいけないハードルがあるのも事実。しかし、中居正広さんのレギュラー番組がジャニーズ事務所退所後も継続されるように、テレビ業界が変わりはじめているのも、また事実です。

 テレビマンたち自身、「公正取引委員会から監視されている」「視聴者が過剰な忖度がないか厳しい目を向けている」ことは分かっているだけに、動くなら今しかありません。一方、新しい地図の3人にとっても、40代中盤という俳優として円熟味の増す年ごろだけに、演じる機会を自ら手放すことはないでしょう。

 スケジュールの不規則なオリンピックイヤーである上に、新型コロナウイルスの猛威で各局は難しい対応を強いられていますが、だからこそ「国民的スターのドラマ復帰」という明るいニュースを届けてほしいところです。

【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本超のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。

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