スポーツ

東京五輪1年延期なら池江、桃田、白井、荻野らはどうなるか

池江璃花子は先日、トレーニング再開を公表した(写真/GettyImages)

 新型コロナウイルスの感染が収束に向かわなければ東京五輪を1年後に延期してはどうか──国際オリンピック委員会(IOC)の委員からは、そうした提案も言及されている。実際にそうなったら選手選考がやり直される可能性もある。

 競泳女子の池江璃花子(19)は、2018年8月のアジア大会で6冠に輝き、大会MVPとなった直後、まさかの白血病罹患が発覚。諦めざるを得なかった東京五輪まで1年の猶予があれば出場への希望は出てくるのか。スポーツ紙の担当記者が話す。

「かつてプロ野球では、オリックスの岩下修一が急性骨髄性白血病の診断から1年も経たずに翌シーズンの開幕戦で復帰登板を果たした例があります。ただ、現時点で池江は、4年後のパリ大会、あるいは8年後のロサンゼルス大会を見据えている状況。今年2月にジムでトレーニングを再開させたことをSNSで公表しましたが、感染症などにも注意が必要だし、“来年の東京五輪”になったとしても、無理はできないでしょう」

 一方で、ケガや不調に苦しむ選手では、万全の状態で五輪に臨めるケースも出てくるかもしれない。

 バドミントンの桃田賢斗(25)は、今年1月のマレーシア遠征で交通事故に遭遇。裂傷や全身打撲を負っただけでなく、帰国後の精密検査で右目眼窩底骨折が判明し、手術を要す全治3か月の診断が下った。

「『シャトルが二重に見える』などプレーヤーとしては最悪の結果となった。手術から3週間後の2月27日の検査で練習再開の許可が出たものの、患部が目だけに、パフォーマンスにどこまで影響するかは未知数。実戦復帰が遅れれば世界ランク1位のまま本番を迎えられるかわからないので、予選リーグの組み合わせにも影響する。五輪が1年後にスライドすれば、金メダルの可能性はかなり高まるでしょう」(スポーツ紙デスク)

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト