大野将平は連続金を狙う(写真/GettyImages)
女子ゴルフは新型ウイルスの影響で国内ツアーの中止が相次いでいる。五輪の代表選手は、過去2年間の五輪ランキングによって決定し、6月末の時点で15位以内に入っていれば日本の枠は最大4枠まで広がる。
現状は日本女子で最上位の畑岡奈紗(21)、昨年の全英オープンを制した渋野日向子(21)、昨年の国内賞金女王である鈴木愛(25)の3人が15位圏内で全員揃っての出場が可能だが、出場試合が減少すれば、当然、ランキングが落ちていく可能性はある。15位圏外となってしまうと日本の出場選手は上位2人に限定される。
「1年後に延期となり、『2021年6月末時点のランキング』で出場選手が決まるとなれば、今季の活躍によって顔ぶれが変わる可能性だってある。渋野だって1年前は無名の存在でしたから。今季は畑岡や渋野の黄金世代に加え、その1歳下である古江彩佳(19)、安田祐香(19)、吉田優利(19)らプラチナ世代の台頭が期待されています」(専門誌記者)
他にも、柔道は2大会連続金を狙う大野将平(28)らのメダルラッシュが期待されるが、“お家芸”だけあって各階級で世界トップクラスの選手が拮抗している。「来年の夏に最も金メダルに近い選手」を選ぶなら、顔ぶれは変わり得る。
1年延期が現実のものとなった時、各競技団体は、苦渋の対応に追われることになる。
※週刊ポスト2020年3月20日号
