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高校野球、女子ゴルフ、Jリーグ コロナ禍の経済的影響は

プロ野球のオープン戦も無観客(写真/共同通信社)

 いまだ収束が見えない新型コロナ問題。各種イベントが中止、延期、あるいは無観客での開催を余儀なくされており、今月19日に開幕するはずだった選抜高校野球大会(センバツ)も、中止が決定した。懸念されるのは、期待された経済効果への影響だ。

「応援バスのチャーター費用や選手の宿泊費などですでに5000万円前後の寄付金を集めた学校もある。今後、各学校で寄付金をどのように返還していくか対応に苦慮することになるだろう」(高校野球担当記者)

 球場周辺でも、入るはずのカネが失われようとしている。飲食店などはもちろん、大勢の観客を運ぶはずだった阪神電鉄にも影響が及ぶことは必至だ。最寄りの甲子園駅は大会中、通常の倍となる1日10万人の乗降客数が見込めるが、今年はそれがなくなることになる。

 女子ゴルフの日本ツアーは、開幕戦と第2戦が中止となった。当初は開幕戦の無観客開催が決まっていたが、1週間前に中止に変更された。ツアー関係者が明かす。

「主催となるスポンサー企業の立場で考えれば、中止に傾く理屈はよくわかる。賞金を含め2億円以上を支出する大会スポンサーの最大のメリットは、人気の女子プロたちの協力のもとプロアマ大会や前夜祭で得意先を接待できること。無観客なら当然プロアマなどもできないから、開催にこだわる必要はない。政府の自粛要請は、“渡りに舟”だったのでは」

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