対照的なのがザ・タイガースだ。
「ジュリーこと沢田研二(71)はソロになってからもタイガース時代の歌を歌い続けていますが、彼が再結成をずっと願ってきたからです。メンバーと連絡を取り続けて奔走し、2013年には44年ぶりでオリジナルメンバーを集めた再結成コンサートにこぎ着けた。その“タイガース愛”を知っているからこそ、ファンもジュリーが一人で歌うタイガースを認めているのです」(前出・三杉氏)
法的には他のメンバーの許可などなくても、グループ時代の曲を歌うことは可能なのだという。
「事前のアーティストと事務所との契約で、事務所移籍後の芸能活動の制限に関する条項が入っていない限りは、音楽の著作権を管理するJASRACに使用申し込みをして、使用料を払えば楽曲の使用は可能です」(著作権に詳しい虎ノ門法律特許事務所代表の大熊裕司弁護士)
※週刊ポスト2020年3月20日号