卒業式を欠席された両陛下は、愛子さまの高校卒業にともなう文書を公開された。中等科からの6年間を振り返り、教師をはじめ関係者への感謝の言葉を綴られている。
そして文書を締めくくったのが、新型コロナウイルスに苦しむ国民に向けたお言葉だった。
《あわせて、現在、新型コロナウイルスの感染が拡大していることを案じ、我が国の国民、そして世界の多くの人々が直面している様々な困難や苦労に深く思いを致しています。この感染の広がりが早く終息に向かうことを心から願っております》という一文だ。
「当初予定されていた文書には、新型コロナウイルスに関する言及はありませんでした。卒業式当日になって、急きょこの110字を追加されたそうです。陛下と雅子さまの強い思いがあり、書き加えられたものでしょう。
ご家族の慶事に際しても国民への思いやりを忘れない両陛下の姿勢を改めて感じられた出来事でした」(前出・宮内庁関係者)
私の事情よりもより多くの人の思いを尊重しようとする雅子さまのお気持ちは、皇太子妃時代から何も変わっていないのだ。
※女性セブン2020年4月9日号