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堀内恒夫が振り返る新人時代「球種は2つあれば十分だった」

堀内氏は1年目から大活躍

 1966年に巨人入りした堀内恒夫は、開幕3戦目に高卒ルーキーとして初先発。これを初勝利で飾ると、7月までに13連勝し、1年目は16勝2敗で終えた。最優秀防御率と最高勝率に輝き、新人王と沢村賞にも選ばれた。当時の記憶を堀内氏自身が振り返った。

 * * *
 高卒ルーキーが1年目から活躍するには、実力もさることながら良い指導者に出会うとか、チャンスが巡ってくるなどのツキも必要だと思う。その比重の方が大きいかもしれない。僕もキャンプは二軍スタートだったが、ラッキーだったのはジャイアンツの投手陣が世代交代の狭間にあり、ルーキーの僕にも食い込む余地があったこと。

 当時の二軍には高橋一三さんや渡辺秀武さん、菅原勝矢さんたちがいたが、ブルペンで並んで投げると自分の実力がわかる。球は僕が一番速かった。どこに行くかわからなかったけどね(苦笑)。一軍には僕が一番近いと思っていました。

 キャンプ終盤には一軍に上がり、オープン戦でも好投、開幕も一軍で迎えることができた。すると3戦目で先発のチャンスが巡ってきた。大雨で中止のはずだった試合が決行されたんです。どうせ途中で中止だろうと新人の僕にお鉢が回ってきたわけです。

 6回に2点取られて降板したが、7回表に僕の代打に出た柳田利夫さんが逆転タイムリーを放ってくれて、初登板初勝利を手にすることができた。それでも川上哲治監督に「コントロールが悪い」と二軍に落とされましたが、5月に一軍へ再昇格し、それから連勝街道。腐ったり、あきらめちゃいけないと思った。

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