「健康診断の血液検査では、HDL(善玉)、LDL(悪玉)、そして中性脂肪、総コレステロールの値が出てきます。
それぞれが基準値内であれば問題なしと判断されますが、それだけでは不充分。悪玉は全身の血管に脂肪を塗り込むが、善玉が脂肪をはがして回収し動脈硬化を防ぐという役割分担がある。つまり、単体の数値ではなくその比率を見ることが大事なのです」
では、2つの要素をどう読み解けばいいのか。梅田さんが続ける。
「悪玉の値を善玉の値で割った数値を『LH比』と呼びますが、1.5以下が正常。2.0以上では動脈硬化の始まりが疑われ、2.5以上だと、動脈硬化の進行や血栓のリスクが高くなる。また、女性はコレステロール値が排卵期に低くなることも覚えておくといいでしょう」
単なる数値としてではなく、関連するほかの値との関係をチェックするのも重要、というわけだ。
※女性セブン2020年4月16日号