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プロ野球16球団構想、過去の例から学ぶ球団増の弊害とは

 高橋ユニオンズ立ち上げの際、永田氏が各球団の主力を送り込むと約束したものの、戦力外に近い選手ばかりしか集まらず、チーム力が均衡しなかった。当時の高橋の状況は、2005年の新球団である楽天イーグルスに似ていました。高橋は初年度こそ6位でしたが、翌年からは8位(最下位)に沈みました」

 2年目にはネーミングライツのような形でトンボ鉛筆が出資し、球団名が『トンボユニオンズ』に変わったが、わずか1年で『高橋ユニオンズ』に戻った。3年目の1試合平均観客動員数は1764人。巨人と比べ、10分の1だった。弱いチームにはお金も集まらず、経営的にも苦しかった。

「結局、4年目を迎えるシーズン前、パのオーナー会議で高橋ユニオンズの解散が決められました。そして翌1958年、大映ユニオンズが毎日オリオンズと合併して『大毎オリオンズ』となり、現在も続く6球団制になったんです」

 すると、パの1試合平均観客動員は9190人と回復した。

「もちろん、この要素だけで当時と今を比べるのはナンセンスでしょう。最近は主力と控えの差も縮まり、投手分業制からもわかるように選手同士の実力が拮抗しています。1961年のパ・リーグは優勝・南海と最下位・近鉄のあいだに51.5ゲームの差があり、近鉄は103敗しています。同じプロとは言えないくらいの大きな差があった。しかし、最近は優勝チームが翌年Bクラスに落ちることもあるし、その逆も珍しくない。戦力も均衡していることは確かです。ただ、新規参入球団となれば、話は別。いくら日本に独立リーグが複数あるとはいえ、既存球団と実力差が出るのは間違いない。ソフトバンクに互角に戦えるとは思えません」

 新球団誕生となれば、分配ドラフトのような制度も必要だろう。過去の新球団である高橋、楽天は思うように他球団の協力を得られず、戦力不足に悩んだ。また、古田氏は「まずは2球団が、早ければ2年後からでも」と話したが、セパに1球団ずつ増えるとなれば、試合日程の問題も出てくる。

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