つまり、自分の考えを持ちつつ、互いを尊重できる関係が築けるようになることが、性教育のゴールだという。
「ノーを言える人は、デートDVなどの被害も受けにくくなります」
◆性教育とは危機管理を学ぶこと
授業後、子供たちはそろって、「聞いてはいけないと思っていたことが、聞けてよかった」と言う。子供たちは、多少恥ずかしがっても、茶化したり、あいまいにしようとせず、みな真剣に耳を傾けてくれるのも印象的だと種部さんは話す。
「性教育とは、危機管理を学ぶことでもあります。子供たちは、性について知ることで自らトラブルを予防し、幸せな人生を選ぶ力を磨けるのです」
性教育は、いくつになってから始めても遅くはないという。いま改めてわれわれも、性についての知識を学び直し、幸せに生きるとはどういうことか、子供と一緒に考えるべきかもしれない。
※女性セブン2020年4月23日号