芸能

貫地谷しほり 30代を迎えてから仕事との向き合い方に変化

演技も私生活も円熟を迎えた朝ドラ女優

 カットの声が響くと、即座にモニターの前に行き、真剣な表情で演技を確認する。張りつめた空気の中、貫地谷しほり(34)はドラマの撮影に挑んでいた。主演ドラマ『ディア・ペイシェント~絆のカルテ~』(放送日未定・NHK)では、悪質なクレーマー患者に悩まされながらも成長していく内科医を演じる。

「本当にこんな酷い患者さんがいるのかなって思うシーンがいくつもあるんです。でも医療監修の先生は『いいですねー、こういう人います』とおっしゃるので、もうびっくり(笑い)。日々、医療現場の過酷さを感じています」

 芸能界に入ったきっかけは、スカウトだった。当時中学生だった貫地谷は、歌手と女優の違いさえわからなかったと話す。

「仕事を始めてからドラマを見るようになったくらい、芸能界に疎かったんですよ。小柄だからモデルは無理だし歌も歌えないけど、女優なら努力すればなれるかもしれないと、消去法で決めた感じで(笑い)。甘い考えでしたね」

 気さくに笑顔で話しながらも凛とした空気をまとい、女優としての揺るぎない自信と意志の強さを感じさせる。だが、昔からそうだったわけではない。自らを「勉強や運動が特別できたわけでもなくて、人に褒められることがない子だった」と振り返る。

「初めて褒められたのがお芝居だったんです。伊藤正次演劇研究所(現:Ito M studio)でお芝居を学んでいた高校生の頃、伊藤先生から『演技は大丈夫。それよりも女優になるんだから、下を見ずに人にどう顔を見せるかを考えなさい』と言っていただいた。褒められたと思った私は嬉しくて、そこから私にもできるかもしれないと自信を持てるようになったんです」

真摯に患者と向き合う医師を演じる

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン