国内

“安倍降ろし”の号砲 小池氏が都知事選後に自民党乗っ取りへ

少し大きめなサイズがかわいいと人気(時事通信フォト)

都知事選後に動き出す(時事通信フォト)

「もはや安倍政権の命運は尽きた」。コロナ対策で浮上した小池百合子・東京都知事が自民党の二階俊博・幹事長、石破茂氏との連携を見据えて動き出した。視線の先にあるのは都知事再選後に仕掛ける“小池の乱”だ。

 小池劇場が見せ場を迎えている。緊急事態宣言以来、休業要請に応じた事業者への都独自の「休業協力金」の給付を決めたかと思うと、休業要請に応じないパチンコ店には施設の使用停止指示を発動する方針を示し、客で混雑して感染リスクが高まっているスーパーには入店規制の方針を果断に打ち出している。

 それに対して政府の対応は後手後手に回り、安倍晋三首相の優柔不断さが際立つばかりだ。

 そうした中、小池氏の後見人として知られる自民党の二階幹事長が動いた。公明党とタッグを組んで落ち目の安倍首相に国民1人10万円の現金給付を飲ませた一幕は、首相の指導力低下を強く印象付けた“二階クーデター”と呼ばれる。

 この方針転換が行なわれた翌週の4月20日、自民党役員会でさらなる「総理の権威失墜」を見せつける“事件”が起きた。自民党役員の1人が証言する。

「役員会では先に安倍総理が着席しているところに、数分遅れて二階幹事長が入ってきた。それも“遅れて申し訳ない”という素振りは全く見せず、いかにも待たせて当然とばかりに悠然と席に着いた。総理の表情はマスクではっきりとはわからなかったが、さぞ悔しい思いをされたんじゃないか」

 これが閣議であれば閣僚全員が起立して首相を迎え、座るまで待つ。しかし、役員会で二階氏の行動をたしなめる者は誰一人いなかったという。

関連記事

トピックス

国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
国民に「リトル・マリウス」と呼ばれ親しまれてきたマリウス・ボルグ・ホイビー氏(NTB/共同通信イメージズ)
ノルウェー王室の人気者「リトル・マリウス」がレイプ4件を含む32件の罪で衝撃の起訴「壁に刺さったナイフ」「複数の女性の性的画像」
NEWSポストセブン
愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)が“イギリス9都市をめぐる過激バスツアー”開催「どの都市が私を一番満たしてくれる?」
NEWSポストセブン
ドバイのアパートにて違法薬物所持の疑いで逮捕されたイギリス出身のミア・オブライエン容疑者(23)(寄付サイト『GoFundMe』より)
「性器に電気を流された」「監房に7人、レイプは日常茶飯事」ドバイ“地獄の刑務所”に収監されたイギリス人女性容疑者(23)の過酷な環境《アラビア語の裁判で終身刑》
NEWSポストセブン
Aさんの乳首や指を切断したなどとして逮捕、起訴された
「痛がるのを見るのが好き」恋人の指を切断した被告女性(23)の猟奇的素顔…検察が明かしたスマホ禁止、通帳没収の“心理的支配”
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
【七代目山口組へのカウントダウン】司忍組長、竹内照明若頭が夏休み返上…頻発する「臨時人事異動」 関係者が気を揉む「弘道会独占体制」への懸念
NEWSポストセブン