◆今の私にできることは…
事件から4か月後、拘置所での生活を経て不起訴処分になりました。それからまた3か月間の入院生活。やっと退院した後は美容院やエステに行ったり、毎日パジャマみたいな服だったのでワンピースを着たり、牛肉や生野菜を食べたり、それまで半年間できなかったことを満喫していました。
SNSを再び始めたのが昨年12月です。私のことを覚えていてくださるみなさんに「元気だよ」と伝えたかったのと、すべてを失ったのでまたゼロから発信していこうと思ったからです。
最初は世間の反応が怖かったのですが、「待っていたよ」「嬉しい」と温かい言葉をかけてくださる方が多くて……、本当にありがたかったです。もちろん嫌な書き込みもありましたが、昨年私が味わった苦しみに比べれば、「こんなことは大したことじゃない」と冷静でいられました。
そして再びグラビアのお仕事をお声掛けいただいた時は心から嬉しかったです。グラビアは私が人生で見つけた一番やりたいことでした。ですが、これからという時に事件を起こし、世の中から消えてしまいました。志半ばでしたので、もし許されるのであれば、またがんばりたいとずっと思っていました。
今回は伊豆で撮影させていただいたのですが、私の中で大きな変化がありました。以前は「いかにお腹を引っ込めるか」「皺がよらないポーズをしよう」そんなことばかり考えていたんです。ですが、今は44歳の素直な自分をさらけ出せるようになりました。