ビジネス

テレワークは継続希望が7割 働き方向上の鍵はハンコと上司

緊急湯事態宣言で急上昇したテレワーク実施率

緊急事態宣言で急上昇したテレワーク実施率

 緊急事態宣言を受けて、急遽テレワークに対応した会社は多かった。それに対応するため、ウェブカメラやヘッドセットなどが品薄になったほどだった。テレワークとは時間や場所にとらわれない働き方のことで、何年も前から推奨されてきたがなかなか導入がすすんでいなかったのが、新型コロナウイルス対応のため、結果として取組が進んだ。IT利用におけるトラブル実態に詳しいITジャーナリストの高橋暁子さんが、テレワークによってもたらされたワークとライフの質の変化と、残されている問題について解説する。

 * * *
「久しぶりに会社に行ったら、通勤だけでどっと疲れた。自分のストレスの大半は通勤だったことがよくわかった」
「子どもがやっと保育園に行ってくれた。一日子どもの世話に忙殺されて仕事にならなかったから、会社に行けるのが嬉しい」

 緊急事態宣言が解除されてすぐに通勤となった人からは、そんな声が聞かれた。では、テレワークの実態はどうだったのか。

テレワークを歓迎していた人の意見で多かったのが、「通勤がなくなってストレスが減った」というものだ。ある40代男性は、「通勤がなくなり、浮いた時間で散歩したり、家族と食事したりできた。趣味の時間もできて充実していた」と振り返る。往復3時間分もの通勤時間がなくなり、仕事にあてられて快適だったという。

「子どもといる時間が増えてゆっくり過ごせた」という声もあった。小学生の子どもを持つある40代女性は、「普段は忙しくてあまりゆっくり話す時間がなかったけれど、一緒に料理をしたり、学校の宿題を見たりできた。仕事をしている姿を見せられたのもよかった」という。

 一方、「通勤がないのに逆に長時間労働になってしまった」という話もある。ZoomやTeamsなどを使ったテレビ電話会議は移動時間がなくて便利だが、連続して入れられてしまうことも多かったと聞く。「今日はもう5連続会議」とため息を付いていた人を見たこともある。自宅なので切れ目なく仕事をしてしまい、結果的にいつもより長い時間仕事をしているという人もいた。

 子どもが低年齢の場合は、保育園が休園となり、仕事どころではなかった家庭が多かったようだ。夫婦で交互に子どもを見たり、ついついYouTubeを見せっぱなしになったという話も聞いた。そのようなケースでは、多くが仕事の効率が落ちていたそうだ。

「運動しなさすぎて、5キロも太ってしまった。通勤しないとまったく動かなくなってしまう。通勤は大事だと思った」と、ある40代女性はいう。「パン作りにハマった上、テイクアウトやお取り寄せもしてしまった」。

 このように、在宅を続けたことによる「コロナ太り」となってしまった人もとても多かった。ある調査では4割程度の人が体重が増加したと回答しており、慌ててダイエットを始めた人も多かったようだ。

関連記事

トピックス

初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
芸能活動を再開することがわかった新井浩文(時事通信フォト)
「ウチも性格上ぱぁ~っと言いたいタイプ」俳優・新井浩文が激ヤセ乗り越えて“1日限定”の舞台復帰を選んだ背景
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
小説「ロリータ」からの引用か(Aでメイン、民主党資料より)
《女性たちの胸元、足、腰に書き込まれた文字の不気味…》10代少女らが被害を受けた闇深い人身売買事件で写真公開 米・心理学者が分析する“嫌悪される理由”とは
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン