◆“すぐにキレて攻撃的”吉村洋文・大阪府知事
すぐにキレる癖が気になる(時事通信フォト)
「今のような不安な時代には発信力のあるリーダーは受ける。しかし、それだけで総理としての力量、能力を測るべきではない。吉村氏に指摘すべきは“発火点”が低すぎること。すぐにキレ、相手を強く攻撃する。この手法が成り立つのは知事が大統領的な権限を持つからです。
議院内閣制の総理大臣はそうはいかない。チーム全体で政治を行ない、反対意見の相手にも攻撃ではなく話し合いで合意を図らなくてはならない。かつての小泉純一郎首相は発信力があったが、議院内閣制を十分理解して政治運営をしていた。そうした手法が吉村氏にはないため総理を任せたくないと考えます」(政治学者の岩井奉信・日本大学法学部教授)
※週刊ポスト2020年7月3日号
