子供の場合はアレルギーを持病に持つ子も多いので、感染症との区別がつきづらい場合も多い。「特に災害時の炊き出しはアレルギーに気を配る必要がある」と、長年、被災地で炊き出しを行ってきた一般社団法人OPEN JAPAN理事の木村とーるさんは、言う。
「被災地では感染症やアレルギーを考慮して料理をすることが重要です。特に共同の炊き出しは要注意。子供のアレルギーを考えて、使用している食材の種類をボードに表記することも大切です。もし症状が出たら自己判断せずに医師に相談してください」
【教えてくれたのは…】
◆理学博士・鈴木和男さん/1977年東京都立大学大学院理学研究科博士課程修了。1981年に好中球機能と川崎病の病因の研究を始め、国立予防衛生研究所・国立感染症研究所で研究を続け退官後、千葉大学大学院医学研究院教授に。2012年帝京大学教授、2013年から帝京大アジア国際感染症制御研究所所長。感染制御薬開発論文と特許3件、200編以上の国際誌論文。著書に『生体防御医学事典』ほか。
◆一般社団法人OPEN JAPAN理事・木村とーるさん/Wilderness Village四万十塾代表。阪神・淡路大震災でボランティア団体神戸元気村の立ち上げに従事。以後、一般社団法人OPEN JAPANの支援活動プロジェクトを全国で展開。環境学習塾・四万十塾ではカヌートレッキングガイドを務め、川旅を通して環境問題・永続可能なライフスタイルを提案。災害支援にも生かしている。著書に『四万十塾の焚き火料理塾』。
※女性セブン2020年7月30日・8月6日号