芸能

秋ドラ競演の柴咲コウと吉高由里子が挑む「ガラスの天井」

『35歳の少女』に主演する柴咲コウ

 華やかな女優の世界にも「壁」はあるとされる。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が指摘する。

 * * *
  虫の音に包まれる秋の夜長、ドラマ鑑賞に最適の時期。緊張感の漂うミステリアスな作品がこの季節によく似合います。続々とスタートする新ドラマの中で、注目すべき女優対決が柴咲コウ(39)vs吉高由里子(32)。

 本日10月10日にスタートするのは柴咲コウ主演の『35歳の少女』(日本テレビ系土曜午後10時)。いわば現代版眠り姫、10歳の少女が不慮の事故に遭い35歳になって目覚めた時、見える光景とは──。『家政婦のミタ』等を手がけた脚本家・遊川和彦氏のオリジナルということもあって、先の展開が読めないワクワク感に満ちています。

 一方、明日11日にスタートするのが『危険なビーナス』(TBS系日曜午後9時)。原作は東野圭吾の同名小説で、物語を牽引する謎の美女・重要な鍵を握るヒロインとして吉高由里子が登場。失踪、巨額遺産をめぐる謎解きと、こちらもスリル満点のドラマになりそう。

 柴咲さんと吉高さん、ともに異性からも同性からも支持を受けている当代きっての人気女優。明るくて聡明な雰囲気がありつつ、繊細かつミステリアスな影も持ちあわせている。この人でなければならない、という独自の雰囲気を醸し出し、いわば誰とも被らないオリジナル。

 その二人の才能が10月スタートの新ドラマでそれぞれ重要な役割を演じるのですから、夢の競演と言っていいでしょう。

 個性は違う二人。ですが実は共通点がいくつも見つかります。

 例えば出発点。「東京の街を歩いていた時にスカウトされた」という経歴が共通しています。つまり、自発的に芸能界に入ろうとしたのではなく、あるいはオーディションを受けて役者を志望したのでもなくて、人混みの中で第三者からその魅力を発見された、ということ。それほど「オーラを放っていた」人材ということです。

「スカウトされた時は芸能界に全く興味がなかったんですよね。まさかそちら側の人間になるとは当時は思いもしなかったんですが、経済的な理由でこの業界に入ったんです」(「FASHIONSNAP.COM」2018年10月23日)と柴咲さんは動機について明快に語っています。「経済的な理由」と言い切っているところに柴咲さんのクールさが見てとれます。

 自発的に選んだ道ではない分、苦悩も格闘も多かったのかもしれません。過去に吉高さんは「5年、10年先は多分この仕事を続けられないと思う」と語っていた。「だってプレッシャーがすごいじゃん。毎回毎回ハゲそうなぐらい悩むの」(「ケトルニュース」2011年11月21日)。ハゲそうなくらい、というあたり実にストレートな物言いで吉高さんらしい。

 二人はたまたま演じる世界に入り、演技の力について自問し、迷いも苦しみも抱え悩みながら一歩ずつ前に進んできたのではないでしょうか。

関連記事

トピックス

高市早苗・首相の「抜き打ち解散」に勝算はあるのか(時事通信フォト)
《このタイミングしかない》高市首相が「あえて根回しせず」決断した総選挙 自民の得票は「選挙区2700万票」「比例2000万票」に回復の可能性 国民民主や参政の主張取り込み支持層奪還か
週刊ポスト
北海道日高町で店の壁の内側から20代の工藤日菜野さんの遺体が見つかり、松倉俊彦容疑者(49)が逮捕された(左・知人提供)
《日高・バーの壁に死体遺棄》「誰が見ても親密そうだった」「2人してよく酒を遅くまで飲んでいた」松倉俊彦容疑者(49)と“21歳年下”被害女性の関係とは
NEWSポストセブン
再選を果たした小川晶氏(時事通信フォト)
《前橋市長に再選した小川晶氏》ラブホ面会で辞職でも大差で勝利「群馬は義理人情に厚い県民性がある。叩かれると同情心が湧くんです」支援団体幹部が明かした当選までの過程
週刊ポスト
(写真/共同通信社)
《明治時代から続く歴史ある行事》「講書始の儀」悠仁さまが初聴講で緊張の面持ち 2026年は初めて参加される行事が続々 
女性セブン
元旦に結婚を発表した長澤まさみ
《長澤まさみが過去のSNS全削除と長期休養への背景》長澤まさみ、主演映画の撮影を1年延ばして選んだ電撃婚 『SHOGUN』監督夫と“帯同同伴カナダ計画”
NEWSポストセブン
大分市立中学校の校内で生徒が暴行を受けている動画が、SNS上で拡散された(Xより)
《いじめ動画の保護者説明会“録音データ”を入手》「『先生に言ったら倍返しになるから言わないで』と…」子供の不安を涙ながらに訴える保護者の悲痛な声【大分市】
NEWSポストセブン
久米宏さんが瀬戸内寂聴さんに語っていた「妻・麗子さんへの深い愛」とは(共同通信社)
〈妻と結婚していなかったら…〉久米宏さんが瀬戸内寂聴さんに語っていた「妻・麗子さんへの深い愛」 学生時代に知り合い結婚…仕事も家庭も2人で歩んだパートナー
NEWSポストセブン
北海道日高町で店の壁の内側から20代の女性の遺体が見つかった事件(左・店舗のSNSより)
《北海道日高市・壁に女性看護師の遺体遺棄》「お袋には何かにつけてお金で解決してもらって感謝している」バー経営・松倉俊彦容疑者が周囲に語っていた“トラブルエピソード”
NEWSポストセブン
売春防止法違反(管理売春)の疑いで逮捕された池袋のガールズバーに勤める田野和彩容疑者(21)(左・SNSより、右・飲食店サイトより、現在は削除済み)
《不同意性交で再逮捕》「被害者の子が眼帯をつけていたことも」「シラフで常連にブチギレ」鈴木麻央耶容疑者がガルバ店員を洗脳し“立ちんぼ”強要…店舗関係者が明かした“悪評”
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《鎖骨をあらわに予告》金髪美女インフルエンサーが“12時間で1000人以上と関係”の自己ベスト更新に挑戦か、「私が控えめにするべき時ではありません」と“お騒がせ活動”に意欲
NEWSポストセブン
中国出身の女性インフルエンサー・Umiさん(TikTokより)
《クスリ漬けか…との声も》ギャル系美女が映っていた“異様な監視カメラ映像”とは》「薬物を過剰摂取し、足も不自由で、死んでしまう…」中国インフルエンサー(20)の住居の管理人が証言
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市「不意打ち解散」で消えていく政党ほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市「不意打ち解散」で消えていく政党ほか
NEWSポストセブン