女性ターゲットの着眼点はいいけれど…
今秋に打ち出されたワークマンの施策で商品面より気掛かりなのは、店舗数の拡大政策です。個人的には業績を悪化させかねないほどのリスクも孕んでいると思います。10年後の店舗数目標は公式サイトでも発表されていますが、各業態ごとの目標数字は次のように設定されています。
(1)ワークマン女子(アウトドア100%)/400店(最終的には1000店)
(2)WORKMAN Plus(作業60%、アウトドア40%)/900店(新規200店、ワークマンから転換460店)
(3)ワークマン(作業80%、アウトドア20%)/200店(WORKMAN Plusへ460店転換)
要するにレディース一般ユーザーを狙ったワークマン女子を主力業態とし、次いで一般ユーザー向けのワークマンプラス、従来型の作業着店ワークマンは最も店舗数を減らすというプランです。
しかし、今の品揃えで一般レディースユーザーをどこまで取り込めるかは未知数です。アウトドアやスポーツ用途で買う女性はそれなりに見込めるでしょうが、デイリーユースでワークマンの商品を使いたいという女性を今後どこまで開拓できるかにかかっていると言えるでしょう。