デビュー前から話題のイケメンだった
岡田は中学1年生のときに初めて芸能事務所にスカウトされるも、野球を続けたいと断った。事務所は5年にわたってスカウトし続けていたという。
「スカウトで声をかけたときは部活の帰りで周囲は暗く、野球部だから丸刈り頭だった。それにもかかわらず原石を見つけるのだから、事務所さんの審美眼はすごいですね。スカウト時の写真を見せていただいたのですが、やっぱりとても整った顔立ちでした。
実は彼、高校野球のイケメンウォッチャーの女の子たちの間で有名だったそうです。誰から見てもカッコイイ高校生だったんですね。それらの写真も見ていますが、すでにスターの輝きがありました」
成長が楽しみな、誰からも愛される「人たらし」
岡田の仕事が年々増えている理由として、役者として実力をつけていく演技力だけではなく、「愛され力」もあると田幸さんは語る。
「取材をした記者やカメラマン、共演したドラマのスタッフやキャスト、みんな岡田さんを好きになるんです。複数媒体で行う合同取材のときにも、出席者が岡田さんを温かく見守るような、独特の空気になります。
あまりに素直でいい子なので、“悪い大人にだまされないで”と言ったことがあるのですが、“よく言われます”と笑っていました。福岡県から上京するときも、両親に“東京に行ったら金と女には気をつけろ”と言われそうです(笑い)」
何度か岡田を取材している田幸さんは、「逆取材」を受けるという。
「岡田くんの質問に答えると、“なるほど、それは気づかなかった”“すごい発見です、ありがとうございます”などの反応があります。それは人柄の良さの現れでもありますし、そうして自分とは違う考えを吸収することで、引き出しを積み重ねているように感じます。彼はテクニックではなく、心で演じるタイプです」
『大江戸もののけ物語』(NHKBSプレミアム)では、共演の本郷奏多(29才)が、岡田は「休憩時間もずっとイメージトレーニングなどをして役作りをしている」と証言していたという。
「“うまい役者はこういう表情する”とか、“こういう動きは効果的に見せる”というテクニックではなく、演じる役の本質的なところを理解しようというのがベースにあるので、彼の演技は意表を突いてくるリアクションが多い」