ライフ

医師の夫が不倫 8000万円+月30万円養育費をもぎとった妻

慰謝料を取りつつ離婚する方法は(写真/Getty Images)

慰謝料を取りつつ離婚する方法は(写真/Getty Images)

 夫が不倫をすれば、妻が激怒をするのは当たり前。専業主婦の田中優子さん(仮名・34才)は、不倫夫から8000万円の慰謝料をもぎとったという。彼女はどうやって、夫と対峙したのだろうか。

 外科医の夫に4才の息子。住んでいるのは夫の両親が当時1億円で購入したマンション。優子さんの絵に描いたような幸せが壊れたのは夫の浮気が原因だった。

 優子さんは相手の女性に500万円の慰謝料を請求し、300万円で和解した。要求よりは低くなったものの、この金額は相場よりも高い。これで一件落着と思いきや、そのお金の出所は、なんと夫だった。この案件を担当した兵庫県西宮市のフェリーチェ法律事務所の弁護士・後藤千絵さんが言う。

「支払いを渋っていた浮気相手がポンとお金を振り込んだことに不信感を抱き、ご主人のネット証券のログイン履歴を調べてみると、証券の一部が売却され、300万円が夫の口座に移されていたそうです。つまりご主人と優子さんの共有財産から300万円が支出され、優子さんに戻ってきただけだったのです」

 当初は再構築するつもりだった優子さんは一転、なるべく多くの慰謝料を引き出し、離婚することを決意した。

「調停の結果、優子さんは資産価値8000万円相当の自宅マンションに加え、毎月30万円の養育費をもらって離婚が成立しました。これから新しい生活を始めるにあたって入り用になるのだから、できるだけ多くもらっておいて損はありません。充分な知識のもと、しっかり交渉すれば予想以上の金額を手に入れられることも多いのです」(後藤さん)

高級ワインも共有財産になる

 そもそも、離婚時に受け取ることができるお金にはどんな種類があるのか。東京・豊島区のへいわ総合法律事務所の篠田恵里香さんが解説する。

「離婚といえば『慰謝料』のイメージが強いですが、相手に請求できるお金はほかにもある。代表的なのは夫婦が共同で築いてきた財産を分ける『財産分与』、未成年の子供に対する『養育費』、厚生年金を2人で分ける『年金分割』の3つです」(篠田さん・以下同)

 これらの金額は、基本的には規定があるわけではなく、時と場合によって大きく変動する。例えば慰謝料の場合は、不倫やDVといった配偶者の行動によって、どの程度苦痛を受けたかによって決まる。

「ひとつの判断材料になるのは婚姻年数です。結婚1か月の不倫で別れるケースと、30年後の不倫では、長年寄り添ってきた方が苦痛は大きいと考えられます。ほかにも不貞行為の回数や、期間などが総合的に考慮され、一般的に100万~300万円に落ち着くことが多いといえます」

 今回本誌・女性セブンが離婚を経験した女性200人に実施したアンケートにおいても、100万~200万円の慰謝料を得たとの回答が最も多かった。

関連記事

トピックス

球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン