芸能

自称・芸能人の逮捕が相次ぐ裏 コロナで食い扶持に困り転落

パパ活の機会も激減(イメージ)

パパ活の機会も激減(イメージ)

 YouTubeのCMで使われた「好きなことで、生きていく」というスタイルは、誰もが憧れ、それを目指すことを非難する人はいないだろう。だが実現できるのはごく一握りの才能、実力、運を兼ね備えた人だけだ。ほとんどの人は厳しい現実の前に打ちのめされ退場してゆくのだが、煌びやかな部分への未練を断ち切れない人たちがいて、その人たちにつけ込むグループがいる。ライターの森鷹久氏が、最近、相次いでいる元芸能人の逮捕について、彼らの懐事情の変化をレポートする。

 * * *
 特殊詐欺など、組織的に行われているとみられる犯罪で逮捕されるのは、そのほとんどがSNSで集められた名も無き一般人、というのがここ数年の傾向であった。ところがつい最近、元芸能人が犯罪グループの実行犯として相次ぎ逮捕された。一般人よりも顔を他人に知られている可能性が高く、こっそり犯行するのが難しい元芸能人が特殊詐欺に関わるとは考えづらい。だがこれも全て、長引く「コロナ」の影響なのかもしれない裏事情が透けて見えてきた。

 最近、相次いだ元芸能人の逮捕を振り返ってみよう。高齢女性からキャッシュカードを騙し取ったとして11月に逮捕されたのは、民放ドラマにも出演経験のあった女優のX子(20代)。遡ること約3ヶ月前には、人気学園ドラマにも出演していた元男性アイドルのY男(20代)がガス点検を装った強盗、いわゆる「点検強盗」に入ったとして逮捕された。

 X子もY男も、誰もが知る有名人というほど成功したわけではなかったが、ネット上では「あいつじゃないか」と気づかれるほどの知名度はあったようだ。一般人に比べたら、特殊詐欺や強盗などの犯罪はどうしてもやりづらいはず。そもそも、人前に出て顔を覚えてもらう仕事をしていたにも関わらず、なぜ顔を知られていては不都合が多い特殊詐欺や強盗事件に関与してしまったのか。都内の中堅芸能事務所幹部が、芸能以外の仕事で生活の糧を得ていた駆け出し芸能人の食い扶持が、コロナで減っているのではないかと指摘する。

「もともと女優やタレントの卵が、会員制の夜の店で働いたり、パパ活をやったり、デートクラブに登録して手当をもらうことはそんなに珍しいことでもありませんでした。芸能の仕事だけで生きていけるようになるのは一握り、そこにたどり着くまでは何らかの形で金を稼がないとならない。芸能以外の場所で働くにしても他にも仕事があるだろうと思われるかもしれませんが、それがいいとか悪いとかっていうより、コンビニやアパレル店で働くよりも身入りがよく時間に融通がきいて、何より『こっそりバレずにできる』というのが夜の店で働いたりパパ活をする一番の理由です」(中堅事務所幹部)

関連記事

トピックス

高市首相の発言で中国がエスカレート(時事通信フォト)
【中国軍機がレーダー照射も】高市発言で中国がエスカレート アメリカのスタンスは? 「曖昧戦略は終焉」「日米台で連携強化」の指摘も
NEWSポストセブン
テレビ復帰は困難との見方も強い国分太一(時事通信フォト)
元TOKIO・国分太一、地上波復帰は困難でもキャンプ趣味を活かしてYouTubeで復帰するシナリオも 「参戦すればキャンプYouTuberの人気の構図が一変する可能性」
週刊ポスト
福地紘人容疑者(共同通信社)
《“闇バイト”連続強盗》「処世術やカリスマ性」でトップ1%の “エリート模範囚” に…元服役囚が明かす指示役・福地紘人容疑者(26)の服役少年時代「タイマン張ったら死んじゃった」
NEWSポストセブン
世代交代へ(元横綱・大乃国)
《熾烈な相撲協会理事選》元横綱・大乃国の芝田山親方が勇退で八角理事長“一強体制”へ 2年先を見据えた次期理事長をめぐる争いも激化へ
週刊ポスト
2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン
パーキンソン病であることを公表した美川憲一
《美川憲一が車イスから自ら降り立ち…》12月の復帰ステージは完売、「洞不全症候群」「パーキンソン病」で活動休止中も復帰コンサートに懸ける“特別な想い”【ファンは復帰を待望】 
NEWSポストセブン
「交際関係とコーチ契約を解消する」と発表した都玲華(Getty Images)
女子ゴルフ・都玲華、30歳差コーチとの“禁断愛”に両親は複雑な思いか “さくらパパ”横峯良郎氏は「痛いほどわかる」「娘がこんなことになったらと考えると…」
週刊ポスト
話題を呼んだ「金ピカ辰己」(時事通信フォト)
《オファーが来ない…楽天・辰己涼介の厳しいFA戦線》他球団が二の足を踏む「球場外の立ち振る舞い」「海外志向」 YouTuber妻は献身サポート
NEWSポストセブン