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F1に挑む角田裕毅・20歳の野望 マックスとの違いを自己分析

F1への切符を手に出来るか。今週末の最終戦に注目が集まる

F1への切符を手に出来るか。角田選手の今週末の最終戦に注目が集まる

──彼らと戦うのが、いまの目の前の目標なんですね。

角田:そのためには、まず、次のステージ(F1)に上がらなければいけません。上がることができたら、ハミルトン選手の7回のワールドチャンピオンを塗り替えたいという野望は持っています。ポールポジション回数だったり、表彰台の回数だったり、優勝回数だったり、すべての記録を塗り替えられる選手になりたい。これはもう、夢を超えた野望で、先ほど理想のドライバーは? という質問がありましたが、それができるドライバーが僕の理想とするドライバーです。

初日からジョークを言いあうコミュニケーション力

──現在、ロンドンを拠点に海外生活を送り、チーム内では様々な国籍、年齢のエンジニア、スタッフと英語で仕事をされています。コミュニケーション上の難しさはありませんか?

角田:海外の方のフレンドリーなコミュニケーションが僕には合っているようで、チームに入る前は不安もあったのですが、入ってみたら初日からジョークを言ったり、いじり合ったりして、すぐに馴染めました。僕は日本では、先輩に失礼なことを言って失敗するタイプだったんです。上下関係がきっちりしている日本には日本の、フランクな海外には海外のよさがあると思いますが、ストレートにものを言えるいまの環境は、本当に楽しいです。ただ、日本食が大好きなので、恋しくはなりますね。

 英語は、インターナショナルスクールに通っていた小学生の頃のほうが喋れていたと思います。中・高と日本の学校に通ううちにほとんど忘れてしまって、去年は取り戻すのに苦労しました。最近、ようやく慣れてきた感じです。

──最初からプロのレーサーを目指していたわけではなかったという話でしたが、いま、レースをすること、走ることは、角田選手の一部のような存在ですか?

角田:仕事なんですが、仕事としてやっているという感じではないんです。趣味、かな(笑)。好きなことをやれているので、一つひとつのレースに全力を尽くします。

◆角田裕毅(つのだ・ゆうき)
2000年神奈川県生まれ。4歳からレーシングカートを始める。2018年に日本のFIA-F4でシリーズチャンピオンとなり、2019年から海外へ。2020年、FIA F2選手権にカーリンから参戦中。

◆取材・文/砂田明子

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