還元率ばかりにこだわるのは無意味
下○ケタの連番でのまとめ買いを増やしていくと、確定還元率が上がっていくことがわかった。
この連番まとめ買いをもっともっと増やしていって、究極的に1ユニットまるまる買ってしまうと、年末ジャンボは49.998%、年末ジャンボミニはちょうど50%の確定還元率となる。年末ジャンボの場合は、2000万枚の代金60億円。年末ジャンボの場合は1000万枚の代金30億円を支払うことになる。
ここで、妙なことに気づくだろう。たとえば、年末ジャンボミニでは30億円支払って、15億円の受け取りが確定する。言い方を変えると、15億円の損失が確定する。まとめ買いをして確定還元率が高くなるといっても、せいぜい50%までにとどまるのだ。
それでは、確定還元率が高くなるということは何を意味するのか?
例えば、連番の10枚買いをすると末等1本の当せんは確定するが、同時に末等が2本以上当たらないことも確定してしまう。100枚、1000枚と連番でのまとめ買いの枚数を増やすと、同じことが末等だけでなく、末等から1つ上の等、2つ上の等にまで広がることになる。このように、下の等の賞金受け取りが確定してしまうと、宝くじのワクワク感は、上の等の当せんだけにしか残らないことになるだろう。
そもそも宝くじでは、安定さが求められる資産運用ではないはずだ。確定還元率を高めることにばかり気を取られることは、意味がないといえるだろう。