多くの政治家や著名人が居を構えた田園調布3丁目(東京都大田区)は80点。対する西日本では、古くから超高級住宅街として知られる兵庫県芦屋市の六麓荘町周辺が同じく80点だった。両地とも高台にあり、安定した地盤の元で発展したようだ。
近年のタワマン人気で脚光を浴びた武蔵小杉周辺(神奈川県川崎市)はどうか。2019年10月に首都圏を襲った台風19号による豪雨で、同エリアのタワマンは深刻な浸水被害に見舞われた。そんなタワマン群近辺のスコアは45点。浸水と液状化リスクはいずれも4と高かった。前出の山本氏が指摘する。
「武蔵小杉駅周辺は、昔から水はけの悪い土地で、人が住んでいなかった。だからこそ再開発ができたのです。地盤改良や堤防など最大限の対策はなされているものの、もともとの新興の街には地盤リスクが多い」
※週刊ポスト2020年12月25日号