「ファンの、5人への愛がすごいなと。5人に元気や勇気をもらっていたっていうコメントがたくさんありました。そして嵐も、ファンのことを大切に想っている。お互いのことをすごく想っているし、嵐は日本中の人のことを考えているから、日本中の人から好かれているんだなと。
長い準備期間ずっと、毎日僕はSNSを見ていました。(嵐のことを)好きな人に好かれないと、その先に進まないなと思って、ファンを自分に憑依させる気持ちで。さまざまな施策で、ファンの方が細かいところに気づいてくれて、制作側としては本当に嬉しかったですし、“嵐を好きな人が作っているんじゃないか”っていう声も嬉しかったですね」(皆川氏)
メインビジュアルへのこだわり
9月15日には、「HELLO NEW DREAM. PROJECT」メインビジュアルを朝日新聞、読売新聞の全面広告に掲載した。
「(メインビジュアルは)5人が揃った時の、太陽のような明るい雰囲気を撮りたいなと思って、カメラマンと相談しました。“夢って堅苦しいものじゃないんだよ”ということを伝えるためにも、5人がカジュアルな格好で、自然にワチャワチャしている姿がいいねということになりました。
ディレクションは『いつもどおりでお願いします』というだけ。カメラを向けると、楽しんでいるなかにも全員ビシッとまっすぐ前を向いて、バラバラなポーズをしているのに、見事な一体感が生まれたのはさすがだなと思いました」(皆川氏)
5人の服装をよく見ると、それぞれのメンバーカラーがそれぞれに、少しずつミックスされている。例えば相葉雅紀が紫のコートと黄色いシャツを着ていたり、櫻井翔が青いパンツ、二宮和也が赤いパンツを履いていたりといった具合で、「メンバーの色をガチッと決めきっていない」ところがポップで自由で、遊び心たっぷり。見る人の心を軽やかに浮き立たせてくれる。
映像監督「夢を持つという行為に対しては、嵐もファンもフラット」
映像では、デビュー記念日である11月3日から、新収録した『A・RA・SHI -for dream ver.-』WEBスペシャルムービーを展開した。同曲は、デビュー曲『A・RA・SHI』をベースに、メロディをアップデート。デビュー当時の歌声と、今回新録した声とが微妙に重なり合うようになっている。さらに曲に乗せて、過去に嵐が出演したシーンを交えながら、賛同企業(7 社)各社で働く社員が夢を力強く掲げるテレビCMも放送された。
スペシャルムービーは、空に暗いカーテンがかかっているような状態から、日本中の夢を持っている人と嵐のメンバーが代わる代わる登場し、合唱することでどんどん光が差し、明るくなっていく。
「演出を手掛けた柳沢翔監督は、『夢を持つという行為に対しては、嵐もファンもフラット』だとして、全員“並列”に描いているのがポイントだと話していました。嵐の“一緒にやろうよ”という感じがムービーにも表現されていたし、みなさんもその想いを感じてくれているのが伝わる動画に仕上がっていると思いました」(皆川氏)