必ずしも「報ステを倒す」という動機ではないようだが、迎え撃つほうはかなり意識しているようだ。
「向こうは経済メインだから、そこまで数字を取られるとは思っていないが、スタッフの間では話題になっている。テレ東は全国にネットワークを持っているわけではないから、何か事件や事故があってもすぐにカメラを出すのが難しいだろう。大きなニュースがあればやっぱり報ステが勝つと思う。あちらは、あまり幅を広げようとすれば個性をなくすんじゃないか」(報ステ関係者)
今のところ、攻め込む側は控えめ、守る側は余裕の発言だが、大江アナの人気はあなどれないだろう。ワールドビジネスサテライトでは、大江アナはじめ出演者がマスク着用することを他局に先駆けて決めたが、コロナ禍が生んだ千載一遇のチャンスを最大限に活かす心意気の表われと見えなくもない。大江アナがマスクを外す日が来たとき、満面の笑みが見られるのか――。
『週刊ポスト』(1月25日発売号)では、各局が挑むニュース戦争の行方を詳しく報じている。