芸能

舘ひろし 石原さん、渡さんに言われた「芝居なんかしちゃだめ」

舘ひろしが石原裕次郎さん、渡哲也さんとの思い出を振り返る

舘ひろしが石原裕次郎さん、渡哲也さんとの思い出を振り返る

 映画史・時代劇研究家の春日太一氏がつづった週刊ポスト連載『役者は言葉でできている』。今回は、映画『ヤクザと家族 The Family』(1月29日全国公開)に出演する舘ひろしが語った、『あぶない刑事』に主演するにあたって参考にしたこと、石原裕次郎さん、渡哲也さんに言われた芝居をすることについての言葉を紹介する。

 * * *
 舘ひろしは一九八六年、テレビドラマ『あぶない刑事』(日本テレビ)に主演。さまざまなガンアクションを繰り広げている。

「僕はいろんなところから盗むんですよね。『あぶない刑事』でやっていたのは、ドアをバーンと開けて敵のアジトに入って銃を構える時に、必ずしゃがむこと。これは『007 ドクター・ノオ』のジェームズ・ボンドです。

 カジノでバカラをやっていて、自分の部屋に戻る。すると、部屋の奥から物音がするんで、まず拳銃を出し、ドアを開け、しゃがむ。ドアがいきなり開いたら、相手は自分の目線の高さを見るわけですよね。ところが、しゃがんでいるとすぐに見えない。ほんの短い時間ですが、その間にこちらは先手を打てるわけです。だから、しゃがんで入る。それが僕には魅力的に見えました。

 それから、銃を構える時に正面に構えることは、なるべくしませんでした。斜めに構えることで、相手の弾丸が当たる面を少なくした方がいいだろうと。そういうことを考えながらやっていくのが面白かった。

 いろんな映画を見て、いろいろ盗む。僕のお芝居は多分ほとんどどこかの盗作ですよ。スティーブ・マックイーンの『ブリット』とか、これ以外にないという車の降り方をするんです。そういうのを参考にしました」

 演技経験のない状況から俳優のキャリアを積んできた舘にとって、石原裕次郎や渡哲也の姿が一つの目標となる。

関連記事

トピックス

お仏壇のはせがわ2代目しあわせ少女の
《おててのシワとシワを合わせて、な~む~》当時5歳の少女本人が明かしたCM出演オーディションを受けた意外な理由、思春期には「“仏壇”というあだ名で冷やかされ…」
NEWSポストセブン
『サ道』作者・タナカカツキ氏が語る「日本のサウナ60年」と「ブームの変遷」とは
《「ととのった〜!」誕生秘話》『サ道』作者・タナカカツキ氏が語る「日本のサウナ60年」と「ブームの変遷」
NEWSポストセブン
広陵野球部・中井哲之監督
【広陵野球部・被害生徒の父親が告発】「その言葉に耐えられず自主退学を決めました」中井監督から投げかけられた“最もショックな言葉” 高校側は「事実であるとは把握しておりません」と回答
週刊ポスト
薬物で何度も刑務所の中に入った田代まさし氏(68)
《志村けんさんのアドバイスも…》覚醒剤で逮捕5回の田代まさし氏、師匠・志村さんの努力によぎった絶望と「薬に近づいた瞬間」
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《ずっと若いママになりたかった》子ども好きだった中山美穂さん、元社長が明かした「反対押し切り意思貫いた結婚と愛息との別れ」
週刊ポスト
連敗中でも大谷翔平は4試合連続本塁打を放つなど打撃好調だが…(時事通信フォト)
大谷翔平が4試合連続HRもロバーツ監督が辛辣コメントの理由 ドジャース「地区2位転落」で補強敢行のパドレスと厳しい争いのなか「ここで手綱を締めたい狙い」との指摘
NEWSポストセブン
伊豆急下田駅に到着された両陛下と愛子さま(時事通信フォト)
《しゃがめってマジで!》“撮り鉄”たちが天皇皇后両陛下のお召し列車に殺到…駅構内は厳戒態勢に JR東日本「トラブルや混乱が発生したとの情報はありません」
NEWSポストセブン
事実上の戦力外となった前田健太(時事通信フォト)
《早穂夫人は広島への想いを投稿》前田健太投手、マイナー移籍にともない妻が現地視察「なかなか来ない場所なので」…夫婦がSNSで匂わせた「古巣への想い」
NEWSポストセブン
2023年ドラフト1位で広島に入団した常廣羽也斗(時事通信)
《1単位とれずに痛恨の再留年》広島カープ・常廣羽也斗投手、現在も青山学院大学に在学中…球団も事実認める「本人にとっては重要なキャリア」とコメント
NEWSポストセブン
芸能生活20周年を迎えたタレントの鈴木あきえさん
《チア時代に甲子園アルプス席で母校を応援》鈴木あきえ、芸能生活21年で“1度だけ引退を考えた過去”「グラビア撮影のたびに水着の面積がちっちゃくなって…」
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《ラーメンにウジ虫混入騒動》体重減少、誹謗中傷、害虫対策の徹底…誠実な店主が吐露する営業再開までの苦難の40日間「『頑張ってね』という言葉すら怖く感じた」
NEWSポストセブン
暴力問題で甲子園出場を辞退した広陵高校の中井哲之監督と会見を開いた堀正和校長
【「便器なめろ」の暴言も】広陵「暴力問題」で被害生徒の父が初告白「求めるのは中井監督と堀校長の謝罪、再発防止策」 監督の「対外試合がなくなってもいいんか?」発言を否定しない学校側報告書の存在も 広陵は「そうしたやりとりはなかった」と回答
NEWSポストセブン