芸能

「ひろし、熱いよ」病床の渡哲也さんに寄り添った舘ひろしの心遣い

舘ひろしは渡哲也さんに惚れ込み、石原プロに所属(時事通信フォト)

闘病中の渡さんに舘ひろしは寄り添ったという(時事通信フォト)

 現在、公開中の映画『ヤクザと家族 The Family』で、暴力団の組長を演じた舘ひろし(70才)。ハードボイルドなイメージだが、現役のヤクザを演じるのは初めてという舘が心酔し、背中を追い続けたのが、昨年8月に亡くなった渡哲也さん(享年78)だ。

 晩年、幾度となく病魔と闘う渡さんに、舘は寄り添い続けた。直腸がんで渡さんが虎の門病院(東京・港区)に入院していた1991年。入院食は近くにあるホテルオークラの厨房から届けていたが、どうしても冷えてしまう。渡さんが「熱い天ぷらが食べたいんだよな」とつぶやいたのを聞いた舘は、ヒルトンホテル(現キャピトル東急)の天ぷら職人を連れてきて、病院の前にキッチンカーを止め、病室に揚げたてを運んだ。

「ひろし、熱いよ」

 そう言いながら、渡さんは泣いていたという。

「渡さんと舘さんは、かつて1日100本のたばこを吸う愛煙家でした。舘さんはたばこの持ち方も渡さんを真似ていましたね。20年ほど前、渡さんが肺気腫を患いました。渡さんが吸えなくなると、それを知った舘さんはその日を境に、たばこをすっぱりやめてしまった。兄貴分にならった、というよりも、渡さんの体調が回復するように“願掛け”をしたのではないでしょうか」(石原プロ関係者)

 舘が渡さんに最後に会ったのは一昨年の7月。それからは、2週間に1度は電話で話していたという。いつも渡さんは「ありがとう。オレのことを気にかけてくれるのはお前だけだよ」と話したという。

 映画『ヤクザと家族』の劇中で“子分”役の綾野剛(39才)が、最期の病床にある舘の手を握るシーンに、渡さんと舘の姿が重なる。

「病気をしてから、渡さんはゆっくりとしか歩けなくなった。舘さんは一緒に歩くとき、その速さだけでなく、歩幅まで合わせて歩いていた」(舘の知人)

関連記事

トピックス

デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
部下と“ホテル密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(時事通信フォト/目撃者提供)
《前橋・小川市長が出直し選挙での「出馬」を明言》「ベッドは使ってはいないですけど…」「これは許していただきたい」市長が市民対話会で釈明、市議らは辞職を勧告も 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン
維新に新たな公金還流疑惑(左から吉村洋文・代表、藤田文武・共同代表/時事通信フォト)
【スクープ!新たな公金還流疑惑】藤田文武・共同代表ほか「維新の会」議員が党広報局長の“身内のデザイン会社”に約948万円を支出、うち約310万円が公金 党本部は「還流にはあたらない」
NEWSポストセブン
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《ほっそりスタイルに》“ラブホ通い詰め”報道の前橋・小川晶市長のSNSに“異変”…支援団体幹部は「俺はこれから逆襲すべきだと思ってる」
NEWSポストセブン
東京・国立駅
《積水10億円解体マンションがついに更地に》現場責任者が“涙ながらの謝罪行脚” 解体の裏側と住民たちの本音「いつできるんだろうね」と楽しみにしていたくらい
NEWSポストセブン
今季のナ・リーグ最優秀選手(MVP)に満票で選出され史上初の快挙を成し遂げた大谷翔平、妻の真美子さん(時事通信フォト)
《なぜ真美子さんにキスしないのか》大谷翔平、MVP受賞の瞬間に見せた動きに海外ファンが違和感を持つ理由【海外メディアが指摘】
NEWSポストセブン
柄本時生と前妻・入来茉里(左/公式YouTubeチャンネルより、右/Instagramより)
《さとうほなみと再婚》前妻・入来茉里は離婚後に卵子凍結を公表…柄本時生の活躍の裏で抱えていた“複雑な感情” 久々のグラビア挑戦の背景
NEWSポストセブン
兵庫県知事選挙が告示され、第一声を上げる政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏。2024年10月31日(時事通信フォト)
NHK党・立花孝志容疑者、14年前”無名”の取材者として会見に姿を見せていた「変わった人が来るらしい」と噂に マイクを持って語ったこと
NEWSポストセブン