松陰寺が「社会派」的なイメージを獲得するためには何が必要なのか? テレビウォッチャーでコラムニストの飲用てれび氏は、以下のように分析する。

「松陰寺のロールモデルになりそうな芸人として、まずロンドンブーツ1号2号・田村淳がいます。彼はこれまで被災地支援や若手起業家への支援などの社会活動に積極的に取り組んできました。また、カンニング竹山も福島の被災地に継続的に関わっています。他方、爆笑問題・太田光はそういった活動をあまり表立って発信していませんが、その時々の時事ネタを織り込んだ漫才を長年作り続けてきた実績があります。賛否いずれにせよ、芸人の政治的なコメントが耳を傾けられ続けるためには、彼らのような地道な活動の積み重ねが必要になってくるのかもしれません。

 また、ぺこぱが“ノリツッコまないボケ”を駆使した独自の漫才にたどり着くまでには、ボーイズラブ漫才やヒップホップ漫才などの試行錯誤があったことが知られています。かつてトレードマークにしていた着物を脱いだのは、岡村隆史やTAIGAといった先輩芸人による助言が理由だともいいます。周囲の意見を受け入れつつオリジナルな芸風を練り上げてきた彼には、多様な声に耳を傾けながら、独自の主張を発信するような活動を期待したいです」(飲用てれび氏)

 強烈キャラのイメージが強いだけに、松陰寺が社会派タレントとしての地位を確立するまでには少し時間がかかりそうだ。焦ることなく、地道な勉強と実績をこつこつ積み重ねることが、結局は末永く活動するために重要なのだろう。

◆取材・文/原田イチボ(HEW)

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