先の見えない治療に時間を費やすのをやめ、継続的な体調管理に努めるのが在宅医療の根幹という。
「病気は、治らないことが不幸なのではありません。病気になって、初めて生きることの大切さに気づくことも多い。私たち在宅医療に携わる医師の役目は、患者の残された貴重な時間をできる限り見守ることだと思います」
【プロフィール】
佐々木淳(ささき・じゅん)/1973年生まれ、京都府出身。1998年に筑波大学卒業後、三井記念病院に勤務。2003年、東京大学医学部附属病院消化器内科等を経て、2006年に最初の在宅療養支援診療所を開設。2008年医療法人社団悠翔会に法人化、理事長に就任。24時間体制で患者をサポートする
撮影/内海裕之 取材・文/小野雅彦
※週刊ポスト2021年3月12日号