ライフ

早起きは三文の徳じゃない?危険な“ブラックタイム”をやり過ごす方法

早起きのリスクを最小限にする方法とは?(イメージ)

早起きのリスクを最小限にする方法とは?(イメージ)

 朝6時前に起床して、仕事の準備やジョギングなど各々の時間を過ごしている人は多いだろう。日本人にとって当たり前の習慣である“早起き”だが、それが健康を損ねるリスクを孕んでいるというのだ。実際、英オックスフォード大学は、「朝6時以前に起きる人は、朝7時以降に起きる人に比べて心筋梗塞や脳卒中など循環器疾患の発症リスクが最大40%高まる」との調査結果を発表している。

 だが、早起きが健康を妨げると言われても、どうしても朝に目が覚めてしまうことはある。仕事などのために6時前に起きなければいけない日もあるだろう。では、リスクを最小限にするにはどうすればいいのか。

『「正しい時間の使い方」が、あなたの健康をすべて左右する』(東洋経済新報社刊)の著者で、石黒クリニック院長の石黒源之医師は「目が覚めてすぐに布団から起き上がるのは避けましょう」と語る。

「私は生体リズムなどに基づいて、生命にとって危険な時間帯を“ブラックタイム”と命名しています。まさに早朝6時頃はさまざまな病気が起こりやすい“ブラックタイム”なのです。

“モーニングサージ”と呼ばれる急激な血圧上昇を避けるためには、目が覚めてもすぐにベッドから起き上がらず、10分程度は布団の中でそのまま横になっていること。それがブラックタイムをやり過ごす大切な方法です」

 その上で、睡眠の質と量を高める工夫を心がけたい。睡眠・認知症予防プログラム中部大学推進センター特任教授の宮崎総一郎医師がいう。

「午前中から積極的に活動すると、自然と夜9時、10時と寝入る時間が早まり、明け方に目が覚める悪循環となってしまう。午前中はウォーミングアップと考え、活動のピークを午後から夕方に持ってくるといいでしょう。

 高齢になると膀胱が収縮していくため、夜中や早朝に尿意で目覚めてしまうことが多い。その対策として、たとえば夜9時までに水分補給を済ませ、3時間後の夜12時に寝るという習慣を付ければ“トイレ起き”のリスクを低減できます」

関連記事

トピックス

全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
JR東日本はクマとの衝突で71件の輸送障害 保線作業員はクマ撃退スプレーを携行、出没状況を踏まえて忌避剤を散布 貨物列車と衝突すれば首都圏の生活に大きな影響出るか
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《全国で被害多発》クマ騒動とコロナ騒動の共通点 “新しい恐怖”にどう立ち向かえばいいのか【石原壮一郎氏が解説】
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
NEWSポストセブン
“ポケットイン”で話題になった劉勁松アジア局長(時事通信フォト)
“両手ポケットイン”中国外交官が「ニコニコ笑顔」で「握手のため自ら手を差し伸べた」“意外な相手”とは【日中局長会議の動画がアジアで波紋】
NEWSポストセブン
11月10日、金屏風の前で婚約会見を行った歌舞伎俳優の中村橋之助と元乃木坂46で女優の能條愛未
《中村橋之助&能條愛未が歌舞伎界で12年9か月ぶりの金屏風会見》三田寛子、藤原紀香、前田愛…一家を支える完璧で最強な“梨園の妻”たち
女性セブン
土曜プレミアムで放送される映画『テルマエ・ロマエ』
《一連の騒動の影響は?》フジテレビ特番枠『土曜プレミアム』に異変 かつての映画枠『ゴールデン洋画劇場』に回帰か、それとも苦渋の選択か 
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン