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夢の「3連単で10万馬券」 競馬好き作家の“自分なりのフォーム”

「JRA重賞年鑑」にも毎年執筆する作家・須藤靖貴氏が3連単の魔力を語る

3連単が持つ魔力とは?(イメージ)

 誰もが夢見るものの、なかなか現実にならない“夢の馬券生活”。競馬を題材とした作品を手掛け、「JRA重賞年鑑」にも毎年執筆する作家・須藤靖貴氏が、3連単が持つ魔力についてお届けする。

 * * *
 デカい3連単を当てる! 前回(週刊ポスト2021年4月2日号掲載)はその意気込みでデータを取って「へえ」とうなずいた。ではどんな作戦でいくかという話。フォーメーションやマルチなど、いくつかある使用武器の中でボックスを選んだ。データによれば1~3人気が2頭絡んでも払い戻し10万円超えがある。ゴール前の接戦は紙一重。勝てると思った馬が3着ということも多い。ボックスがもっとも使い勝手がいいとの判断である。

 目を付けた馬の組み合わせを全部買う。たとえば5頭ボックスならば、選んだ5頭が1~3着に入れば的中。しかし買い目は60。最低でも6000円投入となる。買い目が増えることがこの武器の欠点である。6頭ボックスだと120点。7点だと210点。ちなみに必ず的中する18頭ボックス4896点を買った御仁もいるらしいが、収支はマイナスだったという。最後の直線、さぞやドキドキしただろうね。

 自分なりのフォームを固めよう。5頭ボックスと決める。「1~3人気から2頭」「人気薄から3頭を厳選。その際、4~8人気はなるべく外す」。人気薄を3頭入れる点がミソ。この3頭で決まれば一発! である。これでいってみよう。

 まずは小手調べだ。比較的少頭数。小倉の芝1800m11頭立てだ。厳選5頭の馬番は(7)(3)(4)(8)(2)。順に1人、3人、9人、10人、11人気。(7)(3)のワンツーでも結構つく(少頭数で10万超えとはならないが)。

 さて。逃げ馬の(8)が直線まで粘ったのだが……。結果は(11)(7)(3)。払い戻しは1万7440円。勝った(11)は5番人気。これが飛んで⑧が逃げ切っていれば20万超えだったのに。でもまあ、(11)を買う気はまったくなかったから諦めもつく。

 手ごたえを得て再勝負。阪神の芝1800m16頭立てだ。(8)(1)(5)の決着。1人、14人、15人気である。(8)と(1)は入っていたのに! (5)を外したうえに、期待した(7)(2人)が16着では話にならない。払い戻しは42万7710円!

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