6頭ボックス120点買いで(5)を含めていれば……。いや、そう思ってしまうことが3連単の魔術的落とし穴、買い目がじゃんじゃん増えてしまうのである。5頭ボックスの最低額6000円ですら2回外すとかなりの痛手である。自らの決定を放棄してはいけない。
(5)を外した理由の一つが騎手。最近は相性がイマイチと判断したのだった。そう、騎手だ。10万超え配当の場合、騎手はどうなっているのだろう。迫力馬券の常連がいそうだ。ベスト3は? 人気薄を食い込ませる達人はいるのか? その顔ぶれは案外なのか意外なのか。
【プロフィール】
須藤靖貴(すどう・やすたか)/1999年、小説新潮長編新人賞を受賞して作家デビュー。調教助手を主人公にした『リボンステークス』の他、アメリカンフットボール、相撲、マラソンなど主にスポーツ小説を中心に発表してきた。「JRA重賞年鑑」にも毎年執筆。
※週刊ポスト2021年4月9日号