国内

昭和時代から受け継がれる「皇室の稲作」収穫されたお米はどうする?

天皇陛下のお手まき

4月6日、皇居内の生物学研究所そばの苗代に種もみをまく「お手まき」をされる天皇陛下。今年最初の稲作行事となる(写真/宮内庁提供)

「みずみずしい稲穂の実る国」として、日本は古来より「瑞穂の国」と呼ばれてきた。そのルーツは1300年前にも遡り、神様からのいただきものである米は神聖なものとされ、皇室にとって「稲作」で日本を豊かにすることは、古くから伝わる使命の1つだという。その尊い「約束」を、現代まで紡がれてきた皇族方のお姿を振り返る。

 昭和天皇から上皇陛下、天皇陛下へと約100年にわたって受け継がれてきた「皇室の稲作」が今年も始まった。昭和2年に昭和天皇が始められた稲作について上皇陛下は、「それを行う意義を重視していくことが望ましい」(2009年)とされ、種もみをまくことなど形にとらわれずにそのご遺志を引き継がれている。

 天皇陛下もまた、その意義を果たされようと、4月6日、皇居にある苗代に種もみをまく「お手まき」を行われた。皇居での稲作は、その年の豊作を願って行われるもの。収穫された米は例年秋に行われる宮中祭祀「新嘗祭」などに使われる。

 まかれたのは、うるち米の『ニホンマサリ』ともち米の『マンゲツモチ』の2種類の種もみ。100年以上の歴史を持つ米穀専門店・隅田屋商店で“五つ星お米マイスター”として活躍する片山真一さんが話す。

「『ニホンマサリ』は関東地方でよく収穫されるもの。『日本晴』や『亀の尾』といった良食味米の原種です。『マンゲツモチ』は、茨城県、千葉県を中心に生育されています。しっかりとした食感が特徴で、餅にした場合は弾力が強くコシが生まれます」

関連記事

トピックス

事実上の戦力外となった前田健太(時事通信フォト)
《あなたとの旅はエキサイティングだった》戦力外の前田健太投手、元女性アナの年上妻と別居生活 すでに帰国の「惜別SNS英文」の意味深
NEWSポストセブン
1992年にデビューし、アイドルグループ「みるく」のメンバーとして活躍したそめやゆきこさん
《熱湯風呂に9回入湯》元アイドル・そめやゆきこ「初海外の現地でセクシー写真集を撮ると言われて…」両親に勘当され抱え続けた“トラウマ”の過去
NEWSポストセブン
笑顔に隠されたムキムキ女将の知られざる過去とは…
《老舗かまぼこ屋のムキムキ女将》「銭湯ではタオルで身体を隠しちゃう」一心不乱に突き進む“筋肉道”の苦悩と葛藤、1度だけ号泣した過酷減量
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:
【激太りの近況】水原一平氏が収監延期で滞在続ける「家賃2400ドル新居」での“優雅な生活”「テスラに乗り、2匹の愛犬とともに」
NEWSポストセブン
折田楓氏(本人のinstagramより)
「身内にゆるいねアンタら、大変なことになるよ!」 斎藤元彦兵庫県知事と「merchu」折田楓社長の“関係”が県議会委員会で物議《県知事らによる“企業表彰”を受賞》
NEWSポストセブン
“ボディビルダー”というもう一つの顔を持つ
《かまぼこ屋の若女将がエプロン脱いだらムキムキ》体重24キロ増減、“筋肉美”を求めて1年でボディビル大会入賞「きっかけは夫の一声でした」
NEWSポストセブン
チームを引っ張るドミニカ人留学生のエミールとユニオール(筆者撮影、以下同)
春の栃木大会「幸福の科学学園」がベスト8入り 元中日監督・森繁和氏の計らいで来日したドミニカ出身部員は「もともとクリスチャンだが幸福の科学のことも学んでいる」と語る
NEWSポストセブン
横山剣(右)と岩崎宏美の「昭和歌謡イイネ!」対談
【横山剣「昭和歌謡イイネ!」対談】岩崎宏美が語る『スター誕生!』秘話 毎週500人が参加したオーディション、トレードマークの「おかっぱ」を生んだディレクターの“暴言”
週刊ポスト
”乱闘騒ぎ”に巻き込まれたアイドルグループ「≠ME(ノットイコールミー)」(取材者提供)
《現場に現れた“謎のパーカー集団”》『≠ME』イベントの“暴力沙汰”をファンが目撃「計画的で、手慣れた様子」「抽選箱を地面に叩きつけ…」トラブル一部始終
NEWSポストセブン
母・佳代さんのエッセイ本を絶賛した小室圭さん
小室圭さん “トランプショック”による多忙で「眞子さんとの日本帰国」はどうなる? 最愛の母・佳代さんと会うチャンスが…
NEWSポストセブン
春の雅楽演奏会を鑑賞された愛子さま(2025年4月27日、撮影/JMPA)
《雅楽演奏会をご鑑賞》愛子さま、春の訪れを感じさせる装い 母・雅子さまと同じ「光沢×ピンク」コーデ
NEWSポストセブン
自宅で
中山美穂はなぜ「月9」で大記録を打ち立てることができたのか 最高視聴率25%、オリコン30万枚以上を3回達成した「唯一の女優」
NEWSポストセブン