収穫された米は宮中祭祀に
「天皇陛下が植えられるお米は、神棚に供える食べ物『神饌』として、さまざまな宮中祭祀に使われると聞きます。販売目的ではないため、種は宮中で代々、自家増殖として受け継がれてきた可能性もあります。『ニホンマサリ』も『マンゲツモチ』も、古くからある品種です。昭和天皇が稲作を始められたときに選ばれた品種が、代々受け継がれているのではないでしょうか」(片山さん)
今回植えられた種もみは、およそ40日で苗に育ち、陛下が5月に自ら田植えをされ、秋に収穫される予定だ。先代が紡いできた伝統を、今年も大切に育てていかれることだろう。
※女性セブン2021年4月29日号