■東北警戒ゾーン
引き続き警戒が必要なのが東北だ。
「多くの基準点で異常変動が見られたほか、秋田県と山形県が顕著な沈降を示している」
■九州南部警戒ゾーン
4月9日以降、鹿児島県のトカラ列島近海で250回以上の地震が起きている。
「1月以降の異常変動を見る限り、これは桜島をはじめとする火山活動の影響と考えられます。この地域では火山性地震に警戒が必要です」
■首都圏警戒ゾーン
東京都の伊豆諸島や静岡県の伊豆半島で異常変動が集中している。
「隆起・沈降では、千葉県の電子基準点『千葉花見川』が隆起する一方、同県の『富里』は沈降し、その高低差は危険水域の6cmをはるかに超えて、4月中旬には11.1cmにまで拡大しています」
大型連休中も警戒を緩めず、大地震のリスクに備えたい。
※週刊ポスト2021年5月7・14日号