「ジャルジャルというコンビを一言でたとえると『コントを量産する工場』です。彼らはデビュー以来、黙々と質の高いコントを作り続けてきました。
もともと周囲の状況に関係なく自分たちのペースでネタ作りを進めてきたタイプなので、コロナ禍の影響が少なかったのでしょう。特に気落ちしたり仕事のペースが変わったりすることもなく、普段通り淡々とネタの動画をアップし続けてきました」
またラリー遠田氏はジャルジャルのリモート漫才について「芸風を生かした面白い試み」と評価する。
「ジャルジャルのリモート漫才の動画は、見る人がゲーム感覚で楽しめるものなので、もともとゲーム的な漫才を得意としている彼らの芸風を生かした面白い試みだと思います。
圧倒的なネタの質と量を誇る彼らは、かねてYouTube向きの芸人だったのだと思います。これからも時代の流れに関係なく、ずっと面白いコントを作り続けてくれるはずです」
3度目の緊急事態宣言が発令された今年4月末、ジャルジャルはYouTube LIVEで「ちょうど1年前、リモート面接でめっちゃふざけた奴」と題した配信を実施。すでにリモート漫才を自家薬籠中の物として常に進化する彼らは、今後もユニークな発想でファンを笑わせてくれるに違いない。
◆取材・文/細田成嗣(HEW)