「ここ2年、ソフトバンク相手に岡本は活躍できず、惨敗していた。5月30日の試合後、原監督は岡本のホームランについて、『随分ストレスも溜まっていただろうし、そういう意味ではそれが全て出たんじゃないでしょうかね』とコメントした。同じ4番として、岡本のストレスや悔しさを、誰よりも理解していたのではないか。
岡本がホームランを打ってソフトバンク戦の14連敗をストップさせたように、奇しくも原も1993年に西武戦の14連敗を止めた試合でホームランを放っている。この年、原辰徳は35歳を迎えるシーズンだったが、岡本は今月で25歳になる。やり返すチャンスは十分ある」
原は1994年の西武との日本シリーズでは故障の落合博満に代わって、3試合で4番に座り、第2戦では唯一の得点となる先制タイムリーを工藤公康から放った。第4、5戦では2試合連続猛打賞と爆発。存在感を見せつけ、日本一を決めた第6戦では『4番・ファースト』で出場し、自身4度目の対戦で西武を初めて破り、日本一に輝いた。
巨人は4番が打てば勝つ。今シーズン、4番・岡本は自身のバットでチームを引っ張り、日本シリーズに進出してソフトバンクに借りを返すことができるか。