故郷の島を離れた姉を心配して、仕事先まで出かけたりする父(内野聖陽)に「お父さんもいい加減、子離れしたら」とサラッと言ったりする未知は、水産高校から水産試験場に在籍。地元の海で熱心に牡蠣の養殖の研究をする妹に、モネは圧倒される。
ドラマで妹の存在が重要なのは、姉妹の性格の違いから、ヒロインのキャラクターをより鮮明にできるからだ。特に序盤は、一番近いところにいた妹との関係から、ヒロインの成長過程や性格を伝えることも多い。
妹の思い出話や姉妹のケンカは、視聴者にも共感を呼びやすい。さらに、妹が姉の弱さ、本質を突くような発言をすると、ドキッとさせられる。同年の友人やすべてお見通しの立場の母親よりも、年下の妹から言われてしまった驚き。たじたじするヒロインが、そこでどう動くか。視聴者を惹きつける場面になる。
出ずっぱりのヒロインとは違って、妹は用もないのに出てくることはない。どこで妹たちが仕掛けてくるか。他のドラマも含め、注目してみるのも面白い。