「普遍的な人の心を描くのが使命」(大石さん)
山田:私はMEGUMIさん(39・田中帆奈美役)も大好きで、一昨年あたりから出演作品を追いかけてるんです。
大石:彼女もいい女優さんだと思って、いつかご一緒したいと願っていたので、今回やっと出ていただけてうれしかったです。
山田:今作の貴島彩理さんもですけれど、昔に比べるとドラマの現場に女性のプロデューサーさんが増えましたよね。この1年半は開催されていないんですけれど、テレ朝さんのプロデューサー×記者懇親会にうかがうと、内山聖子さんや三輪祐見子さんを中心に女性のドラマプロデューサーが、いい空気を作っていらして。
大石:私もこの数年、女性プロデューサーとしか組んでないです。テレビの現場はもう男だ女だという時代はとっくの昔に超えてます。チャンスは平等に与えられていると思います。でも、女性プロデューサーの方がシビアーで怖いです(笑い)。甘えを許しませんからね。男性プロデューサーなら、「もう疲れた……」とか甘えられますが、女性プロデューサーだと、それはあり得ません。男性プロデューサーが恋しいな~。
山田:そういえば、『女性セブン』読者には特におなじみのドラマ『恋する母たち』(2020年・TBS系)も、チーフプロデューサーは磯山晶さんでしたものね。私は磯山さんが「小泉すみれ」時代(漫画家として活動時代のペンネーム)からの大ファンです。“恋母”は、女優さんに目がいきがちでしたが、私は玉置玲央サン(36・蒲原繁樹役)、磯村勇斗サン(28・赤坂剛役)、“まんじゅうこわい”の宮世琉弥サン(17・蒲原繁秋役)にハマりました。玉置サンは、『バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~』(テレビ東京系)に。磯村サンと宮世クンは『珈琲いかがでしょう』(同)で共演していました。あ、私が想うイケメンと大石さんのお好みって離れていますか?
大石:突き詰めていくと異なるかしら(笑い)。でも私も山田さんも、切れ長な目がお好きですよね? 宮世クンは違うかな?
山田:そうです、そうです。ただ私はさらに、端っこズキ、5番手ズキという特徴があるんですが、大石さんはド真ん中ですものね。やはり長谷川博己サン(44)が浮かびます。発掘して育て上げた……。
大石:育て上げたワケじゃないです。彼に才能があったから、出るべくして出たんだと思います。私が見つけなくても誰かが見つけたでしょう。それに、一緒に仕事したのは『セカンドバージン』(2010年・NHK)のほかに2作品だけなんですよ。いまは一ファンとして見つめています。彼はやっぱり何十年に1人の才能ですね。美しいだけじゃなくて、本当に芝居がしっかりしていますから。日本を代表する役者の1人だと思います。
視聴者がイケメンだと気づかなかった役者をイケメンに変えるワザ
山田:大石さんが推す俳優さんには、舞台出身のかたが多いという印象もありますけれど。
大石:たまたま、私がいいなと思った何人かが全員、舞台の出だったんですけど、やっぱり舞台の人は、きちんと声が出るし、セリフが息モレしないですからね。