スポーツ

大島康徳さん 妻が語る「最期の言葉」と貫いたアスリート精神

大島康徳さんとの思い出を妻・奈保美さんが振り返る

大島康徳さんとの思い出を妻・奈保美さんが振り返る(写真は大島さんのブログより)

 中日、日本ハムで通算2204安打を放ち、引退後は日本ハムの監督を務めた大島康徳氏は、2016年10月にステージ4の大腸がんが見つかった。翌年2月に「余命1年」を宣告されたことを自身のブログで公表し、野球評論家の仕事を続けながら病と向き合う暮らしぶりを公にした。

 今年6月30日に70歳で亡くなった大島氏が妻・奈保美さんに託したブログで、“遺言”が公開された。奈保美さんが振り返る。

 * * *
【幸せな人生だった 命には必ず終わりがある 自分にもいつかその時は訪れる その時が俺の寿命 それが俺に与えられた運命 病気に負けたんじゃない 俺の寿命を生ききったということだ その時が来るまで 俺はいつも通りに普通に生きて 自分の人生を、命をしっかり生ききるよ】

 これは、春頃に主人が自分で綴っていた言葉です。

 普通は最期の言葉といえば、「俺がいなくなってもお母さんを頼むな」「苦労かけたな」といった家族に対する言葉を想像しますが、うちの主人はそれがないんです。私に対しては、最後まで「大丈夫」という言葉しか言わなかった。

 だから私たちはいつも主人が書いたものを読んで、“そう思っていたんだ”と気づかされます。

 自分が遺した言葉が息子にとってプレッシャーになったり、私にかけていた言葉が旅立った後に意図したことと違う形で私の中に残ってしまって辛い思いをさせてしまったりするのを避けたかったのかな、とも思っています。

 食事をしたり、薬を飲んだりするのを手伝おうとすると「うっとうしい」って言うし、トイレに立とうとする時に腕を支えようとすると「大丈夫」って言う。アスリートはそんな方が多いと聞きますが、若い頃から自分の腕や肩を触られるのを嫌がっていました。そのアスリート精神を最期まで貫いていましたね。

 がん患者の末期症状である痛みや苦しみがまったくなかったとはいえませんが、お薬でのコントロールが効いて、苦しまずに眠りながら徐々に体力が落ちて、その時を迎えました。

 在宅医療でしたが、本当に弱った姿や苦しむ姿を家族に見せませんでした。

〈訃報記事の言葉選びで、珍しく感情を露わにしたことがあったという〉

関連記事

トピックス

アスレジャースタイルで渋谷を歩く女性に街頭インタビュー(左はGettyImages、右はインタビューに応じた現役女子大生のユウコさん提供)
「同級生に笑われたこともある」現役女子大生(19)が「全身レギンス姿」で大学に通う理由…「海外ではだらしないとされる体型でも隠すことはない」日本に「アスレジャー」は定着するのか【海外で議論も】
NEWSポストセブン
中山美穂さんが亡くなってから1周忌が経とうとしている
《逝去から1年…いまだに叶わない墓参り》中山美穂さんが苦手にしていた意外な仕事「収録後に泣いて落ち込んでいました…」元事務所社長が明かした素顔
NEWSポストセブン
決定戦で横綱を下した安青錦(写真/JMPA)
【最速大関・安青錦の素顔】ウクライナを離れて3年、なぜ強くなれたのか? 来日に尽力した恩人は「日本人的でシャイなところがあって、真面目で相撲が大好き」、周囲へ感謝を忘れない心構え
週刊ポスト
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)(Instagramより)
《俺のカラダにサインして!》お騒がせ金髪美女インフルエンサー(26)のバスが若い男性グループから襲撃被害、本人不在でも“警備員追加”の大混乱に
NEWSポストセブン
主演映画『TOKYOタクシー』が公開中の木村拓哉
《映画『TOKYOタクシー』も話題》“キムタク”という矜持とともにさらなる高みを目指して歩み続ける木村拓哉が見せた“進化する大人”の姿
女性セブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏の人気座談会(撮影/山崎力夫)
【江本孟紀・中畑清・達川光男座談会1】阪神・日本シリーズ敗退の原因を分析 「2戦目の先発起用が勝敗を分けた」 中畑氏は絶不調だった大山悠輔に厳しい一言
週刊ポスト
CM露出ランキングで初の1位に輝いた今田美桜(時事通信フォト)
《企業の資料を読み込んで現場に…》今田美桜が綾瀬はるかを抑えて2025年「CM露出タレントランキング」1位に輝いた理由
NEWSポストセブン
亡くなったテスタドさん。現場には花が手向けられていた(本人SNSより)
《足立区11人死傷》「2~3年前にSUVでブロック塀に衝突」証言も…容疑者はなぜ免許を持っていた? 弁護士が解説する「『運転できる能力』と『刑事責任能力』は別物」
NEWSポストセブン
アスレジャー姿で飛行機に乗る際に咎められたそう(サラ・ブレイク・チークさんのXより)
《大きな胸でアスレジャーは禁止なの?》モデルも苦言…飛行機内での“不適切な服装”めぐり物議、米・運輸長官がドレスコードに注意喚起「パジャマの着用はやめないか」
NEWSポストセブン
(左から)小林夢果、川崎春花、阿部未悠(時事通信フォト)
《トリプルボギー不倫の余波》女子ゴルフ「シード権」の顔ぶれが激変も川崎春花がシード落ち…ベテランプロは「この1年は禊ということになるのでしょう」
NEWSポストセブン
吉野家が異物混入を認め謝罪した(時事通信、右は吉野家提供)
《吉野家で異物混入》黄ばんだ“謎の白い物体”が湯呑みに付着、店員からは「湯呑みを取り上げられて…」運営元は事実を認めて「現物残っておらず原因特定に至らない」「衛生管理の徹底を実施する」と回答
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン