芸能

沢田研二ソロ50周年 伝説はここから始まった!白馬の王子様からの七変化

デビュー50周年

ソロとなり50周年を迎えた沢田研二

 まばゆいばかりの1970~1980年代をリードし、平成を駆け抜け、令和でも精力的に活動するジュリーこと沢田研二(73才)。いまも、輝き続けているジュリーの魅力に迫る──。

「ジュリーは、人生がロックそのもの」と、沢田好きで有名なミュージシャンのダイアモンド☆ユカイ(59才)は熱く語る。

「常に新しいジュリー像を作り出そうと戦ってきた人。過去よりもいまのベストな表現を求め、思い切り生きるジュリーは永遠のロックスターです」(ユカイ)

 伝説は1967年、19才でバンド『ザ・タイガース』のメンバーとしてデビューしたことから始まる。

 ジュリーと呼ばれるようになった経緯を、沢田は自叙伝(『我が名は、ジュリー』中央公論社)の中でこう明かす。

《僕ははじめ、沢ノ井謙(※1)になりかかったんです。僕はジュリー・アンドリュースが好きだった。(中略)ステージで、ジュリーですと言ったら、ファンの人がすぐそう呼んでくれて~》

(※1 「沢ノ井謙」は、デビュー前からの恩人で先輩ミュージシャンの内田裕也さん(享年79)が考案し、ジュリーにすすめた幻の芸名)

 いまから54年前のことだ。

『シーサイド・バウンド』『君だけに愛を』『銀河のロマンス/花の首飾り』などのヒットで、ザ・タイガースは一躍スターダムへ駆け上る。だがその活動は4年で終了し、ソロ・沢田研二が、1971年に誕生する。

 そんな《草創期》のジュリーに魅了された、とダイアモンド☆ユカイは言う。

「ぼくがファンになったのは小学3年生の頃。親友から『沢田研二ってかっこいいんだよ』と教えられ、首を振りながら『許されない愛』を歌うジュリーの姿を見たのが最初です。女子が熱狂していた “新御三家”(※2)とは違う大人っぽさを感じ、ジュリーでかっこよさに目覚めたんです」(ユカイ)

(※2 新御三家は、1970年代に男性アイドル歌手として絶大な人気を得た、郷ひろみ・西城秀樹・野口五郎の3人の総称)

白馬の王子様からイメージが七変化

 1971年はジュリーにとって激動の年だった。ザ・タイガースが解散し、ソロデビューするまでの間に、『PYG(ピッグ)』(※3)という6人組のロックバンドも結成している。

(※3 PYGは、1971年にザ・タイガース、ザ・テンプターズ、ザ・スパイダースから2人ずつメンバーが集結。沢田研二と萩原健一さんがツインボーカルを務めた)

「ただメンバーのショーケン(萩原健一さん、享年68)が役者に傾倒し、PYGはほどなく自然消滅しました」

 そう当時を振り返るのは、50年来のファンで『沢田研二大研究』(青弓社)の著者である國府田公子(こおだ・きみこ)さんだ。

「その後、ソロになったジュリーは、当時はフルバンドで歌うのが当たり前だったテレビ局の常識を覆し、自前のバンドで歌番組に登場。歌謡界に風穴を開けたんです」(國府田さん)

関連記事

トピックス

お笑いトリオ「ジャングルポケット」の元メンバー・斉藤慎二。東京地検が不同意性交と不同意わいせつの罪で在宅起訴したことがわかった
《ジャンポケ斉藤が不同意性交罪で起訴》20代女性との“示談交渉”が決裂した背景…現在は“表舞台に戻れない”と芸能以外の仕事に従事
NEWSポストセブン
亡くなる前日、救急車がマンションに……
《遺骨やお墓の場所もわからない…》萩原健一さん七回忌に実兄は「写真に手をあわせるだけです」明かした“弟との最期の会話”
NEWSポストセブン
3月24日午後4時半すぎに事件は起きた
《高齢ドライバー事故》あんたが轢いたのは人間やで!」直後に一喝された古橋昭彦容疑者(78)は呆然とうなだれた…過去にも「気づいたら事故」と供述【浜松・小学生姉妹死傷】
NEWSポストセブン
試合後はチームメートの元を離れ、別行動をとっていた大谷翔平(写真/アフロ)
【大谷翔平、凱旋帰国の一部始終】チーム拠点の高級ホテルではなく“東京の隠れ家”タワマンに滞在 両親との水入らずの時間を過ごしたか 
女性セブン
「MEDIA IS NOT GOOD」とは、“パンクの女王”と呼ばれたアメリカの詩人でミュージシャンのパティ・スミスが発信したメッセージ
《KAT-TUN解散》亀梨和也の「4万円メッセージ入り白Yシャツ」に込められた“不退転の覚悟”
NEWSポストセブン
いよいよ開幕迫るプロ野球。3年連続最下位の中日ドラゴンズは汚名挽回なるか(*credit)
【日中問題の専門家が語る“中日愛”】名手でもファン投票でオールスター落選…ドラファンならとっくに知っている「民主主義の残酷さ」
NEWSポストセブン
すき家の対応の「マズさ」とは(時事通信フォト、写真は東京都港区の店舗)
「ネズミと虫とはワケが違う」「なぜ公表が2か月後だったのか」すき家で“味噌汁にネズミ混入”、専門家が指摘する「過去の前例」と「対応のマズさ」
NEWSポストセブン
Number_iのメンバーとの“絆”を感じさせた永瀬廉
キンプリ永瀬廉、ライブで登場した“シマエナガ”グッズに込められたNumber_iとの絆 別のグループで活動していても、ともに変わらない「世界へ」という思い 
女性セブン
破局していたことがわかった広瀬(時事通信フォト)
《女優・広瀬すずと交際相手が破局》金色ペアリング熱愛報道も…昨年末に「薬指のリング」は“もうつけない”の異変
NEWSポストセブン
“スーパーサラリーマン清水”と“牛飼”の関係とは──。
成金トクリュウ“牛飼” 斎藤大器容疑者(33)と“スーパーサラリーマン清水” 清水謙行容疑者(49)の“意外な繋がり”「牛飼に近い人物が関西に“点検商法”を持ち込んだ」
NEWSポストセブン
春の園遊会では別の道を歩かれる雅子さまと紀子さま(2024年10月、東京・港区。撮影/JMPA) 
春の園遊会が60年ぶりの大改革 両陛下、秋篠宮ご夫妻、愛子さま、佳子さまが3組に分かれ“皇族方の渋滞”を解消、“じっくりご歓談”“待ち時間短縮”の一石二鳥 
女性セブン
プロデューサーとして本作のスタッフィングなどに尽力したシンエイ動画の佐藤大真さん
『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』プロデューサーが明かす「王道」を意識した「敵キャラ」の魅力
NEWSポストセブン